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マクロビアン薬剤師 お米をお供えする

マクロビアン薬剤師 お米をお供えする

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦如月十日
春分
雀始巣
西暦2021年3月22日

今年のお彼岸は3月23日で明けます。

春や秋のお彼岸にはお墓参りに行って、(春は)ボタモチ、(秋は)オハギを食べる習慣がありますが、

その昔は『入りぼた餅 明け団子 中(なか)の中日(ちゅうにち)小豆飯(あずきめし)』といって、

どこの家庭でも彼岸の入りの日に『ボタモチ』彼岸の中日には『小豆飯(赤飯)』を作り、明けの日には『団子』を作って、
仏様にお供えしていたそうです。

お彼岸の初日、、彼岸入りの日には、ぼた餅(おはぎ)をお供えします。

ぼた餅とおはぎは同じものですが、
春の彼岸は牡丹の時期なので「牡丹(ぼた)餅」、秋の彼岸は萩の季節なので「お萩(はぎ)」と呼ぶようになったそうです。

『明け団子』は彼岸の明けの日、つまりお彼岸の期間の最終日に、
串のついたお団子をお供えします。

これは物事を貫き通す、結びつけるという意味があったと言われています。

小豆飯は、お赤飯と同じと思っている方も多いですが、
その作り方や材料に少し違いがあります。

お赤飯が小豆ともち米を蒸して作ったおこわなのに対して、

小豆飯は小豆と普通のお米(やもち米)と一緒に炊いた
炊き込みご飯のようなものなのです。

これはもともと神様に供えた古代米が起源とのこと。

古代米は赤米とも呼ばれ、表面部分が赤褐色のお米の品種で、精米すると白米になります。

赤米は、赤飯のルーツとも言われており、昔から神事やお祭りなどでも用いられていたようです。

日本人は稲作の伝来以降、春に田を耕し、秋に収穫を得る生活を基盤として、
お米には稲魂が宿ると考えていて、お米と深い関わりを持って生活をしてきています。

ぼた餅も小豆飯もお団子も元はお米。

お米はお供えもにとして最上のものということが出来るようです。


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