乃東枯〜ウツボグサ〜かごそう
西暦2022年6月22日(水)
旧暦皐月廿四日
夏至
乃東枯(なつかれくさかるる)
昨日から二十四節気『夏至』となり、
今日からだんだん日が短くなっていきますが、
南から梅雨が明け、暑さは本格的になっていきます。
屋外はもちろんのこと、室内でも、熱中症になってしまうことがあります。
水分補給を十分にして、熱中症対策を忘れないようにしたいものです。
そして、七十二侯は
『乃東枯』なつかれくさかるに。
『乃東』(なつかれくさ)とは、漢方薬にも、用いられている『夏枯草』(かごそう)の古名、
かごそうとは、シソ科の『靫草』(ウツボグサ)のこと。
ウツボグサは冬に芽を出して、
5月〜7月頃に紫色の花を咲かせ、夏至のころに花穂(かすい)が黒ずんで枯れたように見えます。
枯れたように見えるだけで枯れているわけではありません。
ウツボグサの花穂が黒ずみはじめたころ、その花穂を採り乾燥させると
生薬の『夏枯草』(かごそう)になり、
この生薬名の『夏枯草』(かごそう)は夏の頃に花穂が枯れたように黒ずんだ色になることに由来しています。
かつては夏バテ防止のお茶として飲まれた薬草であり、
今でも腎炎や膀胱炎の漢方薬として、
また口内炎や扁桃炎にうがい液として使われています。
中国では薬用の他、薬草茶として利用しているようです。
近い種類の『西洋ウツボグサ』もセルフヒール(Self-Heal)と呼ばれる薬草です。
七十二候には色々な動植物が使われていますが、ほんの一部です。
住んでる近くにある季節を感じる動植物を探してみるのも一考です。
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