マクロビアン薬剤師 明日は十三夜
マクロビアン薬剤師 明日は十三夜
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って7年目になりました。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦長月十二日
霜降
霎時施(こさめときどきふる)
西暦2020年10月28日
今日から二十四節気の霜降、七十二侯は
霎時施(こさめときどきふる)
となります。
秋の小雨がパラパラと降る時期です。
そして明日、10月29日は
十三夜 栗名月です。
後の月、豆名月、女名月、名残の月。
色々な呼び名があるようです。
十三夜は新月から数えて十三日目。
満月には少し欠けている月です。
日本人は完全な円よりも少しかけた十三夜にその美しさを見いだしたようです。
十三夜のお月見の始まりについては諸説ありますが、
平安時代に醍醐天皇が、月見の宴を催して、詩歌を楽しんだのが、
十三夜の月見の始まりではないかという説が代表的なようです。
さらに、平安時代後期の書物に『明月の宴』というものが催されたことが記されており、
宇多天皇が「今夜の名月は並ぶものがないほど優れている」という意味の詩を詠んだという記述があります。
この十三夜のお月見が、風習として親しまれていたことでしょう。
十五夜も十三夜も、お月見そのものを楽しむことを大切にしています。
しかしながら、どちらか一方しか見ないことを『片見月(かたつきみ)』『片月見』といい、
縁起の悪いこととされており、災いが来ると言われていました。
十五夜と十三夜を合わせて『二夜の月(ふたよのつき)』
明日は、『十三夜』の月を楽しんで、旬のものをいただきながら五穀豊穣に感謝したいと思います。
今回は、『栗』を用意しました。簡単に食べられるように、甘栗です。
旬の果物の葡萄なども良いようです。
また、枝豆、大豆、などの豆類も良いでしょう。
栗をいただきながら、平安の世に思いを馳せて、ゆったりとした気持ちで月を愛たいと思います。
もちろん、お団子も忘れずに。