薬剤師が考えた新型コロナウイルス感染症拡大前と後 その1
薬剤師が考えた新型コロナウイルス感染症拡大前と後 その1
認知症健康サポーター。現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って7年目になりました。
新型コロナウイルス感染症拡大予防策のための緊急事態宣言も解除され、
新しいルールとマナーに基づく生活が始まっています。
冬場のインフルエンザ流行期に重点的に行っていた、感染症予防対策の強化
手洗い、うがい、水分補給、必要時にマスク着用は、
今やエチケット、マナーの中に括られています。
こんなふうに書かれている記事を見つけました。
(引用)
新型コロナウイルスがもたらす「3つの感染症」
第1の感染症(生物学的感染症)
ウイルスによって引き起こされる「疾病」そのもの
第2の感染症(心理的感染症)
見えないこと、治療法が確立されていないことによって引き起こされる「不安や恐怖」
第3の感染症(社会的感染症)
不安や恐怖から引き起こされる「嫌悪・差別・偏見」
一人の薬剤師目線で少し書かせていただきます。
第一の感染症は、新型コロナウイルス感染症そのもの。
今、ワクチン開発や、治療薬開発、迅速な検査法の開発に世界中が取り組んでいます。
ある程度の解明が進み、人間界なりのウイルスとの戦い方や、共存について、
方向性が見つけられることでしょう。
それによって、第二の感染症は、徐々に無くなっていくことと思います。
しかしながら、第三の感染症が無くなるには、少し時間がかかりそうです。
一度植え付けられたマイナス要素の印象はなかなか払拭されません。
それを煽るような、メディアの報道も気になるところです。
インターネットの発展で、世界中に情報があっという間に広がってしまいます。
その情報が正しいか正しくないかは、広がる速度には関係ありません。
科学的な考え方が、人類に平等に伝わることがとても難しいということを、
この、新型コロナウイルス感染症が教えてくれました。
第三の感染症が一刻も早く無くなるように、第一の感染症の解明と、
その付き合い方の方向性が定まることを祈っています。
薬剤師としてやることは今まで通り変わりはありません。
自身の心身の健康を保ち、患者さまお一人お一人のニーズに応えるべく、寄り添っていきます。