ありのまま/あるがまま/ワガママとは?
「ありのまま」という言葉に違和感を持った。
・ありのままとは何もしないことではない
・ありのままはそのままありのまま
という言葉、どっちもそうだよな〜と思う。
ありのまま=自分らしく、自分に素直に(正直に)、好きなことを、やりたいことを!みたいな感じのことを見ることも多いけど「それって"あるがまま" or "わがまま"だよね?」って感じてしまうこともあります。
それぞれの違いや違和感を深掘りしてみた。
少し長くなってしまったけどお付き合いいただければ幸いです。
脱線になるが
アナと雪の女王、ありの〜ままの〜って流行りましたね笑
それって本当にありのまま?ワガママじゃない?
思い通りにならないと頭に血が上り泣き喚く(癇癪ですね)
それを否定されるとありのままの自分を傷つけられたと思い込む。
小さい子どものままやん!と突っ込まざるを得ない・・
自分の感情をそのままストレートに出して行動することがありのまま?
「自分の思うままに過ごす、ふるまう」ことがありのままではないですよね。
自分の感情を素直に振るまることは一見ありのままのように見えるが感情をぶつけているだけ。
感情を相手にぶつけることで相手をコントロールしようとしている「わがまま」だと捉えられてしまうでしょう。
「ありのまま」と言い訳して傍若無人になってないですか?
例えば・・・
これはありのままと言い訳したワガママですね。
これを相手じゃなく自分自身に向けると
全然違います。
自分の気持ちを受け止めて人を頼ることが「ありのままの自分」ではないですか?
「ありのまま」と「あるがまま」
辞書で調べてみるとこんな定義です。
微妙に違いますね。
「ありのまま」は自分の感情や価値観など、自分の内面や本質のこと。
・ありのままの姿(自分)でいたい
・ありのままの気持ちを伝える
・ありのままの自分でいることが大切など
「あるがまま」は自分の外面や現状、環境や経験のこと。
・あるがままの状況を受け入れる
・物事はあるがままに見る
・あるがままの人生を楽しむなど
「ありのままの自分」と「あるがままの自分」どちらも自分のことを言ってますが少し違いますね。
どちらも大切なことで必要なこと。
どちらかだけではなく「自分の(ありのまま)気持ちや価値観、(あるがまま)置かれている状況を受け入れる」ということ。
つまり、ありのままとあるがままは補完関係にあります。
自分の気持ち(内面:ありのまま)と今の状況(外面:あるがまま)が一致していたら幸せだと感じるでしょう。
これが一致していなかったら?不満が生まれます。
一致させる(合わせていく)作業が必要です。
ありのままの自分はどう?→自分の内面を見つめてみる。
・自分が本当にやりたいこと?なりたい姿?
・自分が大切にしていることは何?
あるがままの自分はどう?→自分の現状を受け入れる。
・今自分が今置かれている状況や環境は?
・自分が持っているもの、持っていないものは?
内面・外面どちらも受け入れて "今、自分ができること" を行うことで「自分らしく」過ごすことができるのです。
ありのままって何もしないことではない
この言葉は"ありのまま"の意味を履き違えて「あるがまま、わがまま」な人へ向けた言葉かな、と思う。
自分のことを何もケアもしない、何も手をかけないことを言い訳のように「ありのまま」と伝えられると
って言いたくなるのだろう。
例えば、窓ガラスは何もしていないと曇っていきますよね。
ホコリや花粉がついたりして汚れるしキズもつくかもしれない。
そのまま放置してたら曇っていることが通常になって外の明るさに気づかなくなってしまう。
毎日どんより曇り空だと勘違いしてしまうでしょう。
私たち人間も日々生活していると、晴れやかな時もあれば曇る時もあるし傷つく時だってある。
生きてるんだから当たり前。
ありのまま=何もしないとなると、窓ガラスの掃除はしない。
自分の気持ちがどんよりしたり、外見が気になっても何もしない。
ということになる。
窓ガラスが曇っている(現状:あるがまま)
お肌がカサついている(現状:あるがまま)
→これがありのままだと思っている
(この何もしないあるがままな人が多い気もするけれど)
それで良いなら良いのだけど、その状態を受け入れずに言い訳や文句はおかしいよねって話です。
A:そういったことを全くしていない、曇った窓ガラスの状態の人が使う「ありのまま」
B:窓ガラスを定期的にお手入れしてる人が使う「ありのまま」
AとBは全く別物だと思う。
Bからすれば何もしないというのは怠慢ではないだろうかと思うわけで、その人たち(気になるものの何もせず言い訳しか出てこない)に向けて「ありのままって何もしないことではない」と言ってるのかな、と思う。
もし気になるならば内面・外面どちらも受け入れて "今、自分ができること(手を入れる)" を一つずつして一致させる作業をしなくてはいけない。
内面は窓ガラスはピカピカが良いけど、外面(現状)は窓ガラスが曇っている
内面はお肌は潤っている方が良いけど、外面(現状)カサついている
ありのままの自分はどう?→自分の内面を見つめてみる。
・自分が大切にしていることは?→窓ガラスはピカピカになっていること
・自分が本当になりたい姿は?→モチ肌
あるがままの自分はどう?→自分の現状を受け入れる。
・今自分が今置かれている状況や環境は?→ホコリや汚れで曇っている
・今自分が今置かれている状況や環境は?→カサカサなお肌
曇っている窓ガラス(現状)、ピカピカな窓にしたい気持ち(内面)に目を背けず受け入れて→掃除をする
カサカサなお肌(現状)、モチ肌になりたい気持ち(内面)に目を背けず受け入れて→お化粧水やオイルを塗る
これが内面・外面どちらも受け入れて "今、自分ができること" をすることで自分らしく過ごせるということですね。
ありのままはそのまま
では「ありのまま=そのまま」はどうだろう?
〇〇をする、〇〇をしない以前の話の場合ではないだろうか。
何かしているのなら、それがありのままとも言えるし
何もしてないのなら、それがありのままとも言える。
ありのままとは、起きてることそのままなのだから良いも悪いもない。
「あなたの今(現状)が"ありのまま"だということ」
良いところも悪いところも受け入れて「自分」と思えることが、ありのままの自分ということになる。
ありのまま=そのままという表現を使うときは
それがができているということだろう。
私の場合
私は髪の毛を染めるのをやめた。
ファンデーションもやめた。
本来の自分の髪の毛や肌で過ごしたいと思ったから。
でも髪の毛や肌の状態に合わせて手入れはする。
そのままの地肌や髪の毛が美しいと私の心が嬉しいから。
髪の毛は
矯正するし(髪のことを大事にしてくれる美容師さんの元で←ここ大事)
ドライカットしてもらいに京都から東京へ行く。
パサパサにならないようにヘアオイルだってつける。(オイルも自分で作る)
染めるのはやめたけど、お手入れは欠かさない。
ありのまま=何もしない
であれば今頃髪の毛やお肌はガサガサのパサパサになっていることだろう。
自分の髪の毛やお肌の状態(外面)を受け入れて、内面の気持ち(地肌や髪の毛が綺麗)を大事に、その時々の状態(内面・外面)に合わせて地毛・地肌を大切に愛でるようにケアをして育てていきたい。
私はこうだけどそれを誰かに押し付ける気持ちは全くない。
髪の毛を染めることが心をウキウキさせるならば染めるべきだと思う。
あるがままを受け入れて何もしない、それがありのままの私だ!って人だっていると思う。
金子みすゞさんの「みんな違ってみんな良い」ですね。
まとめ
「ありのまま」「あるがまま」どちらも受け入れて自分らしく生きるための工夫をする。
それがありのままの自分らしさをつくっていくんじゃないかと思う。
毎日できなくても良いから
・自分のカラダの声を聴いてみたり
・五感を研ぎ澄まして "今" 自分が何をどう感じているのか
などそんな時間があっても良い、そんな隙間時間を作ることが必要なのかもしれない。