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干支帛紗を買いました

こんばんは、もこみです。
タイトル通り、今日は帛紗の話です。

帛紗、ふくさと読みます。
「ふくさ」と聞くと、冠婚葬祭の際に金封を包む「袱紗」を思い浮かべる方も多いと思いますが、茶道で使う「帛紗」はまったくの別物。

帛紗とは

茶道で使う「帛紗」は、道具を清めたり、釜の蓋を開け閉めしたりするのに使う絹の布です。
大きさは、縦横約28センチのほぼ正方形。
色は男性は紫、女性は赤か朱の無地が基本とされています。
(ヘッダーの写真が赤の無地です)
ですが基本はあくまでも基本。
お茶会などでは無地を使うけれど、普段のお稽古ではそれぞれ好きな色柄の帛紗を使う方も多いと思います。

先ほど書いたように、道具を清めるために使う帛紗。
抹茶のついた茶杓を拭ったりするので、使っている内に汚れてしまいます。
なので、私は毎年新しい帛紗を買って、1月の最初のお稽古の時に初使いするようにしています。

干支帛紗

私がよく買うのが干支にちなんだ帛紗です。
毎年10〜11月頃になると、翌年の干支帛紗が販売されます。
私もこの時期になると、毎年チェックしていますが、今年購入したのがこちら。

卯年の帛紗

来年は卯年ということで、うさぎの描かれた帛紗。
写真では濃く写っていますが、実際は地模様のようで遠目には無地のように見えます。
全部で6色あったのですが、どうしても決めきれず2枚買ってしまいました。笑

ちなみに、今年(寅年)使っているのがこちら。

寅年の帛紗

一見寅年とは分かりにくいのですが、右下に描かれているのが、オリオン座と白虎(=寅)です。

他にも、

申年の帛紗

こちらも分かりにくいですが、「くくり猿」がモチーフになっています。
くくり猿とは、手足をくくられて動けなくなった猿の姿のお守りで、欲望のままに行動する猿を動けない姿にすることで、欲に走らないようにと戒めを意味している、とのことです。

酉年の帛紗

これは分かりやすいですね。鶏が描かれています。

子年の帛紗

子年だから「ね」。
そのまんまです!笑

毎年色んな茶道具屋さんから、さまざまな干支帛紗が発売されます。
分かりやすいもの、分かりにくいもの、そのまんまなもの。それらを見ているだけでも十分楽しめます。

今の時代、普段の生活で干支を意識するのは、年賀状ぐらいではないでしょうか。
ですが、干支帛紗を使うことで、その一年は干支を身近に感じます。
季節感を大切にする茶道ならでは、かなと思っています。

さて、今年ももう少し。お稽古もあと数回を残すのみ。
1月からは新しい帛紗で気持ちも新たに臨みたいと思います。

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