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ミューイングが気になってやってみたら二重あごがマシになった件

皆さんは、舌の先端はどこに位置していますか?

「上の前歯に位置しているよ」という方もいれば、「下あごに位置している」という方もいるかもしれません。

実は、どちらも間違いです。

普段舌の位置を気にしたことはないかもしれませんが、誤った箇所に位置していると、口呼吸や歯並びの悪化、下あごのたるみにつながります。

そして、美容や健康に関心のある人たちの間で話題になっている「ミューイング」。SNSでも見る機会が増えてきました。これは、舌の位置を意識することで、あごのたるみ改善や小顔効果などが期待できるとされています。

今回は、ミューイングとは何か、効果や正しいやり方を解説します。次回むくみ解消マッサージの記事でも書くかって予告していたけど、「ミューイング」がどうしても気になってリサーチ・実践してみました! 

そもそも舌ってどこに位置しているものなの?

左は舌が正しい位置についた状態。右は間違った舌の位置。

舌の正しい位置は、上あごについている状態が正解です。

もう少し詳しく説明すると、舌の先端は上の前歯のすぐ後ろ、少し膨らんだ「スポット」と呼ばれる部分に軽く触れています。そして、舌全体が上あご(口蓋:こうがい)に密着しています。

スポットの位置

舌の先端が上の歯に触れていたり、宙に浮いている状態はNG。リラックスしている時に、自然とこの位置に舌が収まっているのが理想的です。

舌が下あごに位置している方は要注意!

しかし、現代社会ではデスクワークやスマートフォンの使用で姿勢が悪くなり、舌の筋肉も衰えがち。舌が下あごにつく「低位舌(ていいぜつ)」の状態になっている人が増えています。

低位舌になると気道が狭くなり、鼻呼吸よりも口呼吸が楽にできるようになります。しかし、人は本来、口ではなく鼻で呼吸するものです。

鼻呼吸は、吸い込んだ空気を温めたり、湿らせたり、ほこりや細菌を除去するフィルターのような役割があります。

しかし、口呼吸はフィルター機能がないため、吸い込んだ空気が直接体内に入り、免疫力の低下やアレルギー症状の悪化を招くことがあるのです。

さらに、口呼吸が習慣化すると口周りの筋肉が緩み、舌を支える力が弱まります。その結果、舌の位置がさらに下がり、口呼吸が促進されるという悪循環に陥ってしまうのです。

舌の位置が悪いと歯並びも悪化する

舌先が常に上の歯に触れていると、歯が少しずつ前に押し出されて出っ歯やすきっ歯を引き起こすことがあります。

ちなみに私は10年前に矯正治療済みなのですが、舌で上の歯を押してしまう癖があるため、すきっ歯になりつつあります…。それだけ舌の力は強いです。

また、舌が低い位置にある「低位舌」の場合、上あごに舌の圧力がかからず、あごの発達を妨げる可能性があります。

本来、舌は上あごに圧力を与え、外側から頬の筋肉から圧力がかかり上顎の成長を促し、適切な形を維持します。

しかし、低位舌ではこの圧力が不足し、頬の筋肉で上あごの歯列が押され、歯列がV字のように狭くなる「狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)」が起こりやすくなるのです。

上顎狭窄は、歯並びが悪くなるだけでなく、顔全体のバランスにも影響を及ぼす可能性があります。

特に成長期の子供は、あごの骨がまだ柔らかく、舌の圧力の影響を受けやすいため注意が必要です。

ミューイングとは

ミューイングとは、舌の筋肉を鍛え、本来あるべき位置に戻すトレーニングのことです。イギリスの矯正歯科医マイク・ミュー博士が提唱したことから、この名前がつけられました。ただし、「ミューイング」という言葉自体は、正式な歯科医学用語としては認められていません。

それでも、舌の正しい位置や機能に注目したこのトレーニング法は、近年TikTokを中心に海外で注目を集めています。

ミューイング5つの効果

ミューイングの効果は、主に以下の点が挙げられます。

1.顔の引き締め効果
2.歯並びの悪化予防
3.咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)といった食べる・飲み込む能力の向上
4.口呼吸の改善
5.姿勢の改善

ミューイングを行ったからといって、必ずしも上記のような効果が現れるわけではありません。

また、アメリカ矯正歯科学会のホームページのブログでは、ミューイングがあごの形やフェイスラインを劇的に変えるという科学的根拠は薄いとされています。(American Association of Orthodontists (AAO), "Does Mewing Actually Reshape Your Jaw?", https://aaoinfo.org/whats-trending/is-mewing-bad-for-you/,17 Jan 2024)

しかし、舌を正しい位置に置くというトレーニング自体は、MFT(口腔筋機能療法)の一環として、歯科医療では以前から行われてきました。特に口呼吸の改善には効果が期待でき、鼻呼吸を促すことで睡眠の質向上、免疫力アップ、集中力向上など、さまざまなメリットが得られるでしょう。

ミューイングのやり方を3ステップで紹介

ミューイングは、ちょっとしたコツを押さえるだけで、誰でも簡単に始められます。以下の3ステップを参考に、今日からさっそくトライしてみましょう!

ステップ1:姿勢を正す

まずは背筋をピンと伸ばし、姿勢を正しましょう。背中が丸まっていると舌の位置が下がりやすく、ミューイングの効果を半減させてしまいます。

ステップ2:舌を上あごに密着させる

舌全体を上あごにぴったりとくっつけます。舌先がスポットに軽く触れ、舌の真ん中が上顎のくぼみにフィットするように意識しましょう。鏡を見ながら行うと、正しい位置を確認しやすいですよ。

ステップ3:口を閉じリラックスしてキープ

舌を上あごにつけたまま、力を入れずに口を閉じましょう。その際に上下の歯は離した状態にします。この状態を維持するのがミューイングの基本です。

最初は数秒キープすることから始め、少しずつ時間を延ばしていきましょう。

実際にミューイングを試してみた!

左は舌を下あごにつけた状態。右はミューイング中。

最初は舌を上あごにぴったりつける感覚がわからず。でも、鏡を見ながら意識的に舌の位置を調整していくうちに、少しずつコツが掴めてきました。

舌を正しい位置につけるだけでも、あごのたるみが引っ込むのを実感! なぜなら、舌は筋肉の塊で、その筋肉は舌本体だけでなく、喉の奥深くまでつながっているから。舌の力が弱まると、下あご全体がたるんでしまうんです。
ミューイングを習慣化すれば、たるみが解消される気がしませんか?

ミューイングを行う際の注意点

ミューイングは手軽に始められますが、いくつか注意点があります。

  • 年齢や骨格、舌の筋力などによって効果は個人差がある

  • 継続して行う必要がある

  • 力を入れすぎない

  • 違和感がある場合は中止する

ミューイングは、短期間で劇的な変化をもたらすものではありません。毎日の習慣として無理なく続けられるペースで取り組むことが大切。また、舌を上あごに押しつける際に、力を入れすぎないように注意しましょう。

ミューイング中に痛みや違和感を覚えた場合は、すぐに中止し、歯科医師に相談しましょう。心配な方は自己流で行うのではなく、歯科医師の指導を受けることをおすすめします。

わかってはいるけど継続が難しい!

ミューイングは、舌の位置を意識するだけのシンプルなトレーニングですが、継続することが難しいですよね。意識していても、いつの間にか元の位置に戻ってしまうことがよくあります。

けれども新しく何かを始めるときって、習慣化するまで毎日コツコツと継続することが大切!「継続は力なり」と思って今日も挑戦していきます。

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