語学オタクのアラ還主婦が奈良の世界遺産で写経体験
こんにちは、Gerryです。
日本にある世界遺産が気になります。
世界遺産が好き
一時は世界遺産検定を受けようかというくらい盛り上がっていたのですが、覚えることが膨大すぎてくじけております。世界中には1000件を超える世界遺産が存在するんですよ。多い・・・。多すぎます。
でも、日本にある世界遺産くらいはちゃんと把握して、行けるところへは行っておきたいな、と。
これまでに訪れた日本の世界遺産は(順不同)
1)法隆寺地域の仏教建造物
2)日光の社寺
3)古都奈良の文化財
4)古都京都の文化財(一部)
5)平泉ー仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺産群(一部)
6)富士山
7)ル・コルビュジエの建築作品(国立西洋美術館のみ)
8)富岡製糸場と絹製産業遺産群(一部)
9)厳島神社
10)原爆ドーム
11)姫路城
12)長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(一部)
13)百舌鳥・古市古墳群(仁徳天皇陵のみ)
14)明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(一部)
15)琉球王国のグスクおよび関連遺産群(一部)
16)北海道・北東北の縄文遺跡群(一部)
となっています。
日本の世界遺産は自然遺産を含め26ヵ所ありますから、まだまだ行きたいところはたくさんあります。それに世界遺産に指定されているのは一ヵ所ではない場合があり、あちこちに分散している場合もあります。一部とあるのは全部は見ていないということです。コンプリートするのはなかなか大変そうです。
薬師寺へ
今回訪れたのは古都奈良の文化財を構成している寺社のうちの一つ、薬師寺です
金堂に安置されている薬師如来、日光菩薩、月光菩薩も素晴らしいのですが、伽藍の東にそびえている東塔と呼ばれる三重塔が素晴らしいのです。
創建当時から1300年の時を経て現存している塔で、国宝に指定されています。
塔のてっぺんには水煙と呼ばれる透かし彫りの飾りがあります。音楽を奏でながら踊る天人や花籠を捧げる天人、蓮の蕾を捧げ持ちながら降りてくる天人などが描かれており、時の東洋美術史家フェノロサが音楽が凍りついたようだと表現し、以来「凍れる音楽」と称されています。
写経体験
その薬師寺で写経の体験をしてきました。
金堂や塔がある伽藍とは別の場所にお写経道場というのがあり、誰でもそこで写経をすることができます(有料です)。
ここでは独特の写経の作法がありました。
*丁子(クローブというハーブ)を一粒口に含んだまま写経をすること
*道場に入ったら香炉を跨いで自分の席に着くこと
*輪袈裟を首からかけること
*墨は自分ですること
以前に富山の高岡市にある瑞龍寺で写経をしたときは、お手本と筆ペンを渡されて、「はいどうぞ」という感じで写経をしたのですが、今回はなんだかちょっと本格的です。
硯で墨をするなんていつぶりでしょうか。高校生の時に書道を選択していたので、その時にやったのが最後かな?40年ぶり???
無心になって墨をするととても集中できます。墨のいい匂いも心を落ち着かせてくれます。あっという間に黒い墨汁ができました。
写経するのは般若心経です。実家は曹洞宗なので般若心経には馴染みがあります。もちろん覚えてはいませんが・・・。
早速一文字めからお手本をなぞっていきます。当然ですが、筆に含ませた墨がなくなると文字がかすれます。逆に墨をつけすぎるとベッタリと滲んでしまう。筆ペンとは大違い。この辺りの加減が結構難しいのです。
大河ドラマではみなさんサラサラと筆を滑らせていらっしゃいますが、とてもとても・・・。あんなふう手を浮かせてスラスラと書くことなんて全然できないですよ。ここは練習が必要ですねぇ。
とはいえ下にひいたお手本をなぞっていくだけなので、なんとか体裁は保てます。丁寧に写していけばそれなりの写経ができます。
この間はただただお経の文字を眺めて写す作業をするので、他のことを考えずにすみます。始めてから終わるまで1時間半くらいかかったのですが、心地よい疲れでした。
最後にお願いことを書いて、住所と名前を書き入れます。当然ですがお手本がないので自力で書かなければなりません。最難関はここでした。
写したものはそのままお寺に奉納されます。なんだか心がすっきりした感じがしました。仏様に頭を下げて道場を後にしました。輪袈裟を外し、口に含んでいた丁子は出口で捨てていきます。
写経は一度言わず何度でも行うことができます。いい機会なのでまたやってみたいなぁと思いました。お手本は市販されているので家でも写経をすることはできます。実際私も何枚かお手本を持っています。あとは硯と筆か・・・。実家にあったかな???
皆さま、写経体験いかがですか?
ここまで読んでいただいてありがとうございました。