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【読書感想】Hot Pepperミラクル・ストーリー~事業マネジメントを学ぶための物語~
明けましておめでとうございます!今年が皆様にとって素晴らしい1年でありますように。
さて、2025年初めてのnoteは、読書感想文からスタートしたいと思います!
なぜ読書感想文を投稿するのか!?
このnoteアカウントでは、主に「組織開発」「採用」「キャリア」に関連するビジネスコンテンツを発信しています。そんな中で、今回は初めて読書感想文を投稿することにしました。
今回取り上げる書籍は、ここ数年で読んだ本の中でも最も心に深く刺さり(刺さりまくって痛かった、、)これからの事業や自身の壁を乗り越える上で重要なヒントを与えてくれる内容でした。また、今後も時々立ち返りたくなるような一冊だったため、文章として残すことにしました。
本の紹介
今回読んだ本は、元リクルートでホットペッパー事業部長および狭域ビジネスディビジョンカンパニー執行役員を務められた平尾勇司さんの著書 『Hot Pepperミラクル・ストーリー~事業マネジメントを学ぶための物語~』 です。
この本を読もうと思った経緯
2024年の年末、仲の良い経営者仲間と昼飲みをしていた際、私がふと口にしたひと言がきっかけでした。
「これからはチームを作っていきたいと思いつつも、誰かを雇うことで『こんなはずじゃなかった』と思うことがあるのかもしれないなと。
今は業務委託でプロフェッショナルな方々とリスペクトし合いながらプロジェクト単位で仕事ができていて、それは理想形なんだけど、事業を大きくしようと思った時、その人数が増えたり、自分の最上志向や「自分に厳しいという点(=他人にもおそらく厳しい)」が、チームを作る上でハードルになるのではないかとか。
社長と従業員といった関係性になってしまうと、一緒に働く人のことを嫌になる時がいつか来るかもしれないなと思ってしまって。」(←すごく赤裸々に書いてます、、)
この発言を聞いた仲間から返ってきたのは「それって三好さんが人から嫌われたくないと思ってるってことなんじゃないの?」という言葉でした。
その瞬間は「え!そこに繋がるの?」と受け入れがたかったのですが、翌日も、その翌日も、その言葉が心に残り続けました。そして、モヤモヤが続く中、次第に「そうかもしれない」と腹落ちするようになりました。
そんな飲み会の席で、ある方から勧められた本がこの 『Hot Pepperミラクル・ストーリー』 です。タイトルからして(正直、古いサービスのイメージで)自分では絶対に選ばない本だと思いながらも、だからこそ読んでみようと思いました。
読んでみた感想
まず初めに思ったことが「私、最近チャレンジしてないな」ということでした。
チームで働く…とかいう前に、全然勝負しにいってないなと思いました。
昨年は法人成りもしましたし、個人事業主時代を含め独立後の売り上げは毎年しっかりと上がっているので一見順調なのかもしれません。自分の中でも「子育てしながら、これだけ時間のやりくりしながらここまでやれていたらよくやってる方だよね」と思っていました。
独立して3年半が経過し、法人化して事業ドメインを決めたことは良かったですし、お客様からすると「必ず成功する」という前提で受けてくれる方が安心(というかそうじゃないと困る)けれど、全体的には、想定内のことで対応できる仕事に絞ってやってきました。
集中して成果を出すにはそれで良いとも思います。いや、自分のなかでは未経験のことも沢山あり、実際は初めてのことだらけで仕事をしている感覚もあります。
ただ、そのほとんどは自分一人でコントロール可能な範囲であり、責任も自分で取れます。帳尻を合わせるのも自分次第ですし、どんな状況になってもお客様の満足度を維持し続ける自信もありました。
それでも、ふと振り返ると、せっかく独立したにもかかわらず「コンフォートゾーン」から出ていないのではないかと思ったのです。
でもここから先、自分でコントロールできる範囲を超え、他者と働くことを通してチームで物事を動かすことができたならば、自分自身や世の中にとっての幸せもきっと増えるはずだという気持ちが強くなりました。
チームで働くことを考えた時、メンバーとの関係性やリーダーシップに目が向きがちだったのですが、これからはもっと事業(強い基盤を作ることやチャレンジングな事業を作ること)に情熱を注ぎたいと思いました。そのためにチームが必要。
何より、想定内の仕事をこなす人やチームよりも、失敗を恐れず常にチャレンジを続けている人やチームと関わる方が、お客様にとっても大きな充実感を得られますよね。
最後に、 『Hot Pepperミラクル・ストーリー』の中で最も心に残ったフレーズをご紹介して、今回の投稿を終えたいと思います。
その組織モデルの根幹は「人と人との関わりをつくる」ことだった。「何をやったかではなく誰とやったかが心に残る」「人と人との関わりのなかであなたは成長する」という事業メッセージとともに組織づくりを組織の構成メンバー全員で目指した結果である。
おもしろいチームをつくれば、仕事はおもしろくなる。チームの仲間に自分が必要とされていると実感するとき、人は嬉しくて楽しくなる。「あなたは人の成長のためにここにいる」「あなたが人を育て、人があなたを育てる」
だからあなたはあなたの仲間が育つチームをつくる責任があるとして、全員でチームづくりの役割と責任を負って組織づくりを行ったのだ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!