夜空の地図
なんてことないよ と笑いながら
僕らを見つめる
星たちの視線を 息を潜めて感じている
ああ この逃れようのない悲しみは
いつか星へと還る
僕ら一人ひとりに定められた
この世限りの枷なのか
誰もいない 何も見えない道を
静かに照らし 導く光
その光の中では
霞んでしまうような 僕の小さな光
この光が
そこから見えるだろうか
暗闇の中でしか見えない 小さな光を
この手で包んで 空へと送るから
いつか
僕の光が 君の輝きのひとつになれるよう
願っている
読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。