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轍なき道

悲しみの 悲しいほどの 悲しみの

扉を閉めて 一人寝る

過ぎ去る日々を 慈しむ 余暇さえ待たず 日は過ぎる


悲しいほどの 悲しみに 扉を開けて 出逢う時

眩いほどに 愛おしい 記憶を抱いて また歩き出す


踏み出せば 人影もない 道がある

一輪の花 胸にたずさえ



追記

『万葉集』に興味があって、少しずつ読んでいる。

特に長歌に興味があったので、変則的な定型詩みたいなものだし、やってみたいなぁとずっと思っていた。

五七五七と繰り返し、七七で締め、反歌(五七五七七)を添える、というのが基本形らしい。

字数の決まった詩は苦手意識があって尻込みしていたのだけど、とりあえず慣れていこうと思って書いてみた。




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水押
読んでいただき、ありがとうございます。 良ければまたいらしてください。