「好きなページはありますか。」クロニクル(時代設定まとめてみた)
ご無沙汰しております。宮崎本大賞実行委員の小宮山剛です。
2023年3月8日の第4回宮崎本大賞発表からはや2ヶ月が経とうとしています・・・。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
○あれから二ヶ月
受賞作『三千円の使いかた』のご著者である原田ひ香さんにご来宮いただいての授賞式。ようやく著者さんをお迎えしてのくす玉ぱっかんに、歓喜した宮崎本大賞実行委員一同・・・。
そしてその思い出から時は運ばれ、原田ひ香さんの新作にも期待が高まるところです。
6月22日頃刊行予定とポプラ社さんのツイッターにてお知らせされている『図書館のお夜食』。図書館司書として宮崎本大賞に関わっている小宮山は期待に次ぐ期待を重ねております!
。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・
さてそんな振り返りをしつつ、宮崎本大賞として第4回宮崎本大賞の発表に向けて書いてきたショートストーリー『好きなページはありますか。』のことも省みていました。2022年8月から2023年3月・・・。長かったような、短かったような。
連載期間のことを振り返ってみると「意外と読んでくれてるんだ」とnoteやSNS、また自分の身の回りの方々のご反応を見ていて嬉しかったことが思い返されます。また、ご助言のようなものをいただく機会もありました。
実はそのなかでひとつ気にかかり続けていることがあって・・・。それは「年表をつけてみたら読みやすかった」というものです。その読者さんは、なんと御自身で『好きなページはありますか。』の時系列やキャラクターの関係性などを書き出して、年表に落とし込んだんだそうです。そうすると読みやすかった・・・と。
・・・「そんな『戦争と平和』みたいな大作を書いたんだっけな?」と苦笑いしつつ、たしかにそうしたクロニクルじみた説明書きがあってもいいじゃないかという気が起きたわけです。
そんな気が起きてから、はや何ヶ月。第4回宮崎本大賞の発表からは2ヶ月。ようやく『好きなページはありますか。』の全文を振り返り時代の刻みをつけようということに相成りました。
年表がついたことで、何かが変わるかもしれません。変わらないかもしれません。あるいは初見の方にとっては、わかりやすい導入になるのかもしれません。
宮崎本大賞のnoteが絶えることなく更新されゆくことを願いつつ、今こうして改めて自作ショートストーリー『好きなページはありますか。』に向き直っているところであります。
○『好きなページはありますか。』クロニクル
1.古い手紙、新しい輪ゴム
時代:2022年・夏
舞台:宮崎市内(河野家にて)
人物:わたし=河野風美(40)、父=河野保志(72)、母=河野文子
※母、河野文子は2018年に死別
2.薄いカーディガン、分厚い双眼鏡
時代:1998年・夏
舞台:宮崎市内(高校校舎にて)
人物:河野風美(17)、黒木充(18)
3.硬い吊り革、柔らかい砂浜
時代:2022年・秋
舞台:東京都内(神保町など)
人物:黒木充(42)、黒木麻希(34)、佐々木流良(16)
4.まだ十六、もう十六
時代:2022年・秋
舞台:東京都内(神保町、渋谷など)
人物:佐々木流良(16)、緑川青悟(19)
5.彼女の噂、わたしの寒さ
時代:1998年・冬
舞台:宮崎市内(宮崎観光ホテルにて)
人物:河野風美(17)、北野さつき(27)
6.名ばかりの革命、始まったばかりの物語
時代:1969年・冬
舞台:福岡市内(九州大学付近にて)
人物:河野保志(19)、山口文子(17)
7.沈黙するストーブ、踊るページ
時代:1981年・冬
舞台:福岡市内(小学校校舎にて)
人物:河野保志(31)、山口文子(28)、北野さつき(8)
8.わたしたちの一冊、彼女だけの一生
時代:1987年・冬
舞台:宮崎市内(河野家にて)
人物:河野文子(34)、河野保志(37)、河野風美(4)
9.エンドロール、リ・スタート
時代:2002年・冬
舞台:福岡市内(キャナルシティ博多にて)
人物:河野風美(21)、北野さつき(31)
10.夢みたい、夢じゃない
時代:2023年・冬
舞台:宮崎市内(市内マンションにて)
人物:北野さつき(50)、河野風美(40)、河野保志(73)
11.好きなページ、つぎのページ
時代:2030年・春
舞台:東京都内(三軒茶屋)
人物:河野風美(47)、北野さつき(57)、緑川青悟(26)、佐々木流良(24)、黒木充(50)、黒木麻希(42)、河野保志(80)
。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・
人物紹介にあたっては、ストーリーの展開上複数回登場する人物のみを取り上げました。最初はこんなに人物が出てくる予定は無かったのですが、物語が進むにつれて自然とキャラクター像が立ち上がってきました。
さて、これにて本当にショートストーリー『好きなページはありますか。』の更新は終わりです(と、思います)。
これからの宮崎本大賞のnoteがどんな内容を掲載するのか、ぜひお楽しみに!
また、引き続きツイッターのフォローのほどもお願い申し上げます!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?