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タイトル付けする言葉ありきの逆算で写真を撮ってみよう!

写真に対してタイトルや説明文を付けるのって、慣れていないと難しかったりポエムっぽいのが気恥ずかしかったりする。

だから、優れたスナップ写真でも「THE STREET SNAP」ってまんま付けちゃいがち。

自分自身も写真を始めたころは、タイトルを付けるなんて意識したこともなかった。プロなんかおろか、アマチュアとして展示することすらも考えていなかったから。

ただ、アメブロを始めたときに記事タイトルは必須なので、ちょっとは鍛えられたかもしれない。

ハッシュタグともまた違う、「タイトル」。

さすがに、ネコ写真に「猫の日常」って付けちゃダメよね、くらいは何となく理解していた笑


「すれ違う二人」なんて付けたら台無し、それくらいは写真を始めたころから分かっていた笑


写真展を観に行って、「観たら分かるよ!って情報をあえてタイトルに持ってくるってことは、作者の何かしらの意図があるのかな?」と思ったりもするが、特に何も聞かないようにしている。

「写真と言葉は相容れないもの」という言葉もありますが、情報を補完して写真をより良くしてくれる、引き立て合う言葉ってのも絶対に存在する訳で。

メンドクサイからって「無題」にも逃げがちにならずに頑張りましょう。何も語らずともみんなが写真を観てくれる人気写真家、超大御所なら全然良いんでしょうけどね。

逆に言うと、言葉を付けられるような写真にしなければならない。写真内の情報量をコントロールして。


光、日常、日々、道、行く先、思い、距離、世界、芽生え、喜び、季節、、、など、写真内の情報を見たそのままで付けちゃったりするのも最初のうちならそれも全然アリだと思うんです。というかまずはそこからスタートして、数をこなすこと。

花火の写真に「光の花」なんて付けるのは普通は避けるところを、逆にあえて通ってみる。付けてみて、写真を見返してみて、「これじゃあダメだな」って反省する。

んで、慣れてきたら、ちょっとひねる。工夫する。凝ってみる。でもあくまでも、言葉は添え物。主役は写真。

「プレバト」の俳句よろしく発想を飛ばし過ぎたり、「写真でひと言」のように大喜利的なモノを狙いすぎると、ド素人では手に余って痛い目に遭うのは必然。ですが「まんま」を付けるのも、ね?って思う訳ですよ。

そんなこんなで、僕が普段からやっている「逆算でのタイトル付け」。スナップのワークショップでの課題では、たぶんほとんどの人がやってくれない大人気の課題(笑)

タイトル付けしたい言葉をアタマの片隅に置きながら写真を撮る。

ただ、まるっと新しい言葉を生み出すのは難しいので、だったら既存の言葉の組み合わせで何か生まれるのでは?ということで、、、

凡人の発想力では限界があるので、既存のワードを組み合わせて生成する簡易プログラムをエクセルで作る。

ピンとくるものがあれば、そのワードをアタマの片隅に置きながらプラプラ、一枚パチリ。

とめどないネコ

消えるシャッター

朗らかなドア

幸せの管

深いゴミ

真実の花

透明なドア

夜の青

回転庭園

引きずった朝

直接的な地図

遥かなる皮肉

きらめく記号

社会的な雨に濡れる

偽寝

黒い水

見えない衝撃

心躍る赤

浅い山

夜明けのドア

正しい青空

雨の門

終わりなき自転車


たとえば最後の「終わりなき自転車」をキーワードにして撮るとして、、、まんま自転車写真にしてしまって良いのだろうか???


タイトルとして、「自転車」を直接的に使うか、「終わりなき」のキーワードをどこにスポットを当て、膨らませ、持ってくるか。


連なっている自転車のタイヤでちょっとは「終わりなき」感は出ているけど、どう考えてもネコに目が行ってしまう。そして、もっともっとタイヤの数も欲しいところ。

ルール的なモノを絡めたり。終わりなき対策とのいたちごっこの方に目を向けてみる。


自転車の周辺に発想を飛ばすとどうなるか?


自転車を想起させる道にスポットを当ててみるか


フィルム写真だと「終わりなき」イメージには近いが、近いんだが、、、

と、終わりなきを外してみて、「自転車」をキーワードに撮るだけでストックが増えて行く。はじめに言葉ありきでの逆算の写真撮影、、、アリだと思うんだけどなぁ笑


#クリエイターフェス
#熟成下書き

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