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九舎耳(くしゃに)
2021年9月23日 23:50
一 ぼくはどこまでもつづく泥の湿地帯を歩いているような気持ちでした。夢であって欲しい、幻覚であって欲しい。それは現実に突きつけられたことでしたが、ぼくは信じられませんでした。『給付型奨学金の停止』 貧乏学生のぼくにとってそれは衝撃的な勧告でした。一瞬目の前の視界が暗くなり、心臓を直にギュッと握られたような気持ちになりました。しかし考えてみれば仕方のないこと、この数か月ぼくは授業を欠席す