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【詩歌】花よりだんご
花よりだんご
とはいうけれど
端から花をめでる気のない
めでたい人たちの口実で
こうして空を見上げてみれば
こぼれるものもこぼれやしない
代わりに愚痴でもこぼしてみれば
場合によっては話に花咲き
口先だけの威勢のよさも
酔いに任せて口にしてみる
言葉にしたから本音じゃなくて
うまく言えないほうが多くて
心に従い本音放てば
喧嘩になることもあるけど
どちらが悪いかなんて忘れて
花よりだんご
頬張りま
【詩歌】愛がなんなのか
愛していますと口にするほど
愛がなんなのかわかってはいない
甘えることに慣れてしまったら
世知辛い世間は辛い
嫌々誰かの言うことに従っていれば
特別不幸背負うこともないまま
平々凡々生きていけるか
アイスクリームを口にするとき
カチカチに凍らせるぐらいがいい
甘さ控えめに健康志向で
付加価値不可思議不快な勝ち負け
おまけに信じるものもなければ
少々不幸背負ったところで
丁々発止生きていけるさ
【詩歌】キセイチュウ
盆・正月は帰省する
そんな習慣忘れて以来、何度目の夏がくるだろう
同窓会の誘いも
返事をしないでいるとやがて途絶えた
母から送られてきたメールに
返す言葉は少し遅れて
わかった、ありがとうと同じことばかり
機械のように繰り返すだけ
夜になったらカエルの歌が
聞こえてくるような田園だらけの
なにもないような町だったのに
どこにでもあるようなお店が
立ち並ぶような町になってる
どこにでもある町にな