スーパー憧れるおばあちゃんを見ました
今日スーパーで素敵なおばあちゃんに
出会いました。
その話を書きたいと思います。
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スーパーのお惣菜コーナーで「お芋のてんぷらにしようかな?」「茄子のてんぷらも捨てがたい」と極めてどうでも良いことを悶々と悩んでいた時のことでした。
自分の隣をよろよろ~としたおばあちゃんが通りかかりました。黒いジャンパーに黒いワンピース。ひっつめの白髪。
オシャレだけど少し気が強そうな、80歳ぐらいの女性の方です。
ふらふらと何かと探しながら歩いていたので、少し気になって注意していました。するとそのおばあちゃんは、少し怪訝な顔で近くにいた店員さんに話しかけました。
「おにぎりの二つ入ったパック、今日はないの?」
店員さんは新人っぽい男の子で、ビクッとした顔になりました。おばあちゃんの凛とした雰囲気もあり、おそらくクレームを言われたのだと感じたのです。
すごく申し訳なさそうな顔でぼそぼそと答えました。
「大変申し訳ありませんが、今日は売り切れてしまいました」
純朴そうな店員さんが子羊みたいにビクビクしている…
あまりにもビクビクしているのが可哀想で、おばあちゃんがどのように返すのか思わず待ち構えてしまいました。
「そう~残念ね~」なんて上品に言うのかな?
気の強そうな方なので「今日は切らしてるのね」なんて、もしかして嫌味を言われちゃうかもしれない。
こっちまでドキドキして聞いていると、おばあちゃんはニヤっと笑ってこう言いました。
「あのおにぎりセット、塩が効いててものすごくおいしいものね~」
店員さんもわたしも同じぐらいキョトンとしました。
スーパーで在庫を聞いた返答で、こんなふうに丁寧におにぎりを褒めるとは…!
(そうですよね!おにぎりは塩が命ですよね!!)
と、心の中で共感&共感。
ピリッとしていた心がほわ~っと温かくなりました。
子羊店員さんも一気に晴れやかな顔になりました。そして「塩、きいてますよね」と我慢できずにちょっと笑ってしまっていました。
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自分にちょっとアンラッキーなことがあったとしても、周りの人をほんわかさせられる返しができる人って素敵だな~と感じた出来事でした。
というか、前も「おにぎり」の記事を書いたので、おにぎり被りしてますね(笑)
好きなんです。おにぎり。
今日もお読みいただきありがとうございました。