「そういうふうにできている/さくらももこ」でちょっとラクになる
夏の終わりに、図書館でめぐりあったこちらの本を読みました。
寝る前にベッドの中で読んだのですが、くすくす笑ってしまってぜんぜん眠れませんでした……。
今日はこの本のことを書いてみたいと思います。
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この本は、1995年に新潮社から出版されたさくらももこさんのエッセイです。
さくらさんが「子供が欲しいなぁ」と思ってから、妊娠、出産にいたるまでを描いた本になっています。
いやもう、面白かったです。(語彙力)
基礎体温をなんと夫にばれないように適当につけていたり(下図参照)、あらすじにある便秘の話はなんと17ページも割かれているので、さすがはさくら先生と言ったところです。
(全189ページだから、大体1/10!)
面白いだけでなく、妊娠中の「辛い」「不安」な気持ちについても丁寧につづられています。
例えばこんな感じです。
妊娠中でなくても「自分ってほんとにダメ人間だ……」と思っている時って、こんなふうになるなぁと、胸の奥がきゅーきゅーしました。
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この本を読んであらためて思ったのが、さくらさんは、すごい「天の目」の持ち主なのだということです。
昔読んだ別の本で「芸事には天の目と地の目が必要(うろおぼえ…)」みたいな言葉がありました。
要はじぶんのことを客観的に見れる人が面白いのだ、みたいなことなんですけど、さくらさんはその究極系だと思うのです。
はじめての出産なんか、ふつう怖くて主観でいっぱいになってしまうけど、さくらさんはそうじゃない。
辛い時でも、じぶんのななめ上ぐらいにあぐらでぷかぷか座っていて「おもしろいなぁ」「ふむふむ」と観察しているような気がするのです。
もしかしたら、自分のことをこうしてななめ上からぷかぷか見るというのは、
生きていったり、つらいことを真正面から受け止めないためには、必要なことなのかもしれないなぁと思いました。
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そして、あとがきのこの文も。すてきな考え方で楽になりました。
寝る前、電車の中以外でしたらオススメな一冊です。
お読みいただき、ありがとうございました🐾