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映画

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作品単体の映画の感想あるいはまつわる何か
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『ドキュメント サニーデイ・サービス』

映画『ドキュメント・サニーデイ・サービス』を、先日新宿で見てきた。 サニーデイ・サービスの30年の足跡を振り返り、現在も走り続ける彼らの姿を収めると同時に「コロナ禍という未曽有の状況に放り出された、あるバンドの記録」という貴重なドキュメントにもなっていた。 2020年春、咲き誇った桜が誰にも知られず花を散らしていく姿の美しいこと。揺れる木々や花、風に転がる風船、「コンビニのコーヒー」とともに世界のすべてが疾走するあの冒頭は、何度見てもなんの涙か分からない涙が出る。ライブ会場

2021映画ベスト

●2021年新作映画ベスト10 ・『アメリカン・ユートピア』 ・『1秒先の彼女』 ・『少年の君』 ・『子供はわかってあげない』 ・『空白』 ・『理大囲城』 ・『サマー・オブ・ソウル』 ・『サウンド・オブ・メタル』 ・『私は白鳥』 ・『偶然と想像』 並べたら、珍しく韓国映画が入ってませんでした。『夏時間』は入れたくて最後まで悩みましたが『白頭山大噴火』『ただ悪より救いたまえ』なんかも面白かったですね。韓国映画に関しては基本的に「もっとできるだろ、君たち!」と思ってるフシがある

2020映画ベスト

配信含め230本弱から。見た順。順位なし。なぜか9本。 基準は「思い出すだけで私が満たされる」です。 今年は世情的に配信が増えてしまったけど、来年はどうなるだろうか。 ・『さよならテレビ』 ・『1917 命をかけた伝令』 ・『37セカンズ』 ・『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』 ・『スウィングキッズ』 ・『レ・ミゼラブル』 ・『はりぼて』 ・『行き止まりの世界に生まれて』 ・『おもかげ』 ★特別枠 ・『恋するけだもの』 ・『the believers ビリーバーズ』 こ

日々のこと0929 KYOTOGRAPHIE、恋する惑星

思い出すだけで幸せに満たされてフワフワ浮き足立ってしまう日が、またひとつ増えてしまった。はー嬉しい。 「KYOTOGRAPHIE 2020」と、映画『恋する惑星』の話をしますね。 ウォン・カーウァイの元専属スチールカメラマンで香港の写真家、ウィン・シャが「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」に出展している。日本での展示機会は多くないらしい。その名も「一光諸影」 One Lights,Different Reflections.  良いタイトル…(うっとり)。 京都で

『A DAY IN THE AICHI 完全版 ただいまあいち』

窮状に陥っているミニシアターやライブハウスを支援するプロジェクトとして、AV監督カンパニー松尾による #SaveTheCinema『A DAY IN THE AICHI 完全版 ただいまあいち』という、えらく長いタイトルのドキュメンタリーの期間限定・有料配信が始まっています。4時間20分もの大長編。 「なんだそりゃ」という方のために、ちょっと解説を書きたいと思います。お付き合いください。 昨年、物議を醸した「あいちトリエンナーレ2019」の映像プログラムでは、初の委嘱製作が

日々のこと 0408 東京の映画館が閉館した日

とうとう東京じゅうの映画館が休館してしまった。やむを得ないこととはいえ、ありえん。信じられない。 先日書いた「ミニシアター、今どうしてますか?」という記事。 思いがけずたくさんの方に読まれ、広くシェアしていただいた。初めてやった「有料」記事もいまだ購入が途切れず続いている。私が一番ビックリしている。映画界の皆さま、映画ファン、劇場ファンの皆さま、本当にありがとうございます。 大きな媒体でもなくニュースサイトでもなく、個人のnoteに書いたこの記事は、本当にたくさんシェ

『A DAY IN THE AICHI 劇場版 さよならあいち』伏原健之さん(東海テレビ)×カンパニー松尾監督トークレポ

2020.02.15『A DAY IN THE AICHI 劇場版 さよならあいち』 伏原健之さん(東海テレビ)×カンパニー松尾監督トークショー@シネマスコーレ MC:坪井さん(シネマスコーレ) *** 名古屋・シネマスコーレで公開中の『A DAY IN THE AICHI 劇場版 さよならあいち』。 初日トークゲストは本作に出演されている、東海テレビドキュメンタリー『人生フルーツ』監督の伏原健之さん。 2年前の作品ながら未だ上映が続く『人生フルーツ』は、国内はもとよ

日々のこと 0103 『さよならテレビ』

楽しみにしていた正月映画『さよならテレビ』。今日は見られないはずだったのが、幸運にも土方ディレクターと阿武野プロデューサーの舞台挨拶回で。 2018年に放送された東海テレビドキュメンタリーの劇場版。 「番組の録画が全国の映像関係者に密造酒のように出回った」という宣伝文句は本当である。放送圏に住む私も、何人もの東京の知人から問い合わせを受けた。悲しいことに録画予約に失敗し、自分すら途中までしか見られていなかったのだが、のちに知人が貸してくれた。しかしなんとそれもラストが切れて

2019映画ベスト10

基準は「この後も、きっとずっと覚えている」です。 見た順です。 ・『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』 ・『運び屋』 ・『オアシス デジタルリマスター版』 ・『未知との遭遇 ファイナルカット版』 ・『旅のおわり世界のはじまり』 ・『町田くんの世界』 ・『工作 黒金星と呼ばれた男』 ・『パラサイト 半地下の家族』 ・『音楽』 ・『劇場版 さよならあいち』 次点: 『メランコリック』 『東京干潟』 『男はつらいよ お帰り寅さん』 230作くらいの鑑賞タイトルを振り返

日々のこと 1011『A Day in the Aichi』

あいちトリエンナーレ・映像プログラム新作委嘱作、カンパニー松尾監督の『A Day In The Aichi』を見てきた。 不思議な映画だった。なんとも心地よい時間だった。4時間超(!)の長い映画なのだが、8時間でも大丈夫。ダレずに見られるのはすごいことだと思う。 上映は4回きり、見た人はせいぜい500~600人か。すでに上映は終了しており、コレを読んでもらっても見る機会は当分ない。 最初にいってしまうと、私はこの映画にいつのまにかチラリと出演してしまっており、客観視できな

日々のこと 0815 『天気の子』

窓を暴風雨が揺らしている。 こんな台風の夜になんなんですが、『天気の子』の話を。 感想を書こう書こうと思いながら、ずいぶん時間が過ぎてしまった。 とても面白かった。ボロボロ泣いて、ボーッと眺めていたエンドロール。 2回見に行った。 何が良かったのか。美しい映像、情感あふれる東京の雨の風景もさることながら、一言でいうなら「若い子が自分の思うがままにめちゃくちゃに暴走するのがうれしかった」ってことだと思う。 映画を見る数日前、たまたま出会った大学生の男の子と飲む機会があ

日々のこと 0609

最近は仕事以外の文章を書いてなかった。 私は書くことによってしか物事を考えたり、頭の中が整理できないタイプなので、このところは何も整理してない。それも悪くはない。 でも、瞬間の感覚だけで過ごし続けているのは不安にもなるので、やっぱりたまには書かないとなーと思っている。 --- 『沈没家族』という映画を見に行った。 90年代後半、シングルマザーの穂子さんが「みんなで子育てしたら楽しいんじゃないか」と人を集め、「共同保育」という形で育てた加納土監督によるセルフ・ドキュメンタリ

日々のこと 0126

入らないぞ~、と言い続けたNetflixに、ついに入ってしまった。 キュアロン監督の『ROMA / ローマ』を見るために。 それなりに映画を見るなら、今どきAmazonプライムもHuluもNetflixもなーんも入ってないなんて時代遅れもいいところだと思う。でも入りたくなかった。 WOWOWの番組表を見るたび「あー、見たいやつばっかり。入ってなくて本当によかった」と、いつも思っていた。 一日中、映画なんて見てるわけにはいかないのだ。見なきゃいけないDVDも常に抱えている。結

2018映画ベスト

2018年新作、マイベスト映画です。5本です。 鑑賞数は250本前後だと思います。ただし旧作やAVも込みで。 2017年までは一応「スクリーンで見たもの」から選んでました。 でも昨日やっと書いた「12月分鑑賞記録」でも分かる通り、1年にわたり毎月ソフトやAVも混ぜこぜで書いてしまった。そのため、とうとうベストにもAVがランクイン。まいっか。 毎年、1年分の鑑賞タイトルを前にあーだこーだ悩むのが楽しみでしたが、年末に体調を崩しました。なのでお布団に潜ったままメモは見ず、記憶