電車で5秒考えた、人との距離。声をかけられない理由は、実は優しさなのか?つれづれなる肌感(12/18~24)
12月18日 「声をかけようか」電車での5秒間の迷い
朝の通勤電車で、思いがけず知人を見つけた。それもすぐ近くの座席に。「声をかけよう」と思った瞬間、どこか躊躇する自分がいる。4、5年前までは毎日のように顔を合わせ、価値観が似ているだけでなく、年齢も近く、何でも話せる仲だと思っていた。しかし、会わなくなって一年ほど経った頃、ふと気づいた。私たちは「子」という共通項があったから親しかっただけなのかもしれないと。
袂を分かつという言葉は少し違うかもしれない。でも、時とともに自然と生まれた距離感は、そんなニュアンスに近い。今朝の元気そうな姿を垣間見られただけでも、どこかホッとした。頭の片隅で、ずっと気にかけていた証拠なのだろう。
その同じ車両で、もう一人の「あれは誰だっけ?」という人物との遭遇。連れと楽しそうに話している姿に、記憶を必死にたどる。「見それる」という言葉が心に浮かぶ。本来は面識がありながら気づかなかったり、顔は覚えているのに名前が出てこなかったりした時の、失礼を詫びる挨拶なのだという。日常でよく耳にする「おみそれしました~」という軽やかな使い方とは、随分と趣が異なる。そんな言葉の変遷を考えながら、結局その人が誰だったのか思い出せないまま下車した。電車を降りても、もやもやとした気持ちは残ったまま。記憶の引き出しの中を探る作業は、まだ続きそうだ。
12月19日 あられかな?雪かな?空からの白いプレゼント
外を歩いていると、セーターに白い塊が落ちてきた。思わず空を見上げる。「あられだ!」と心が躍る。
冬の訪れを告げる小さな贈り物に、何だか嬉しくなる。しかし後で気象予報士が、これは雪なのだと報じていた。関東地方では初雪だという。雪・あられ・ひょうの違いを調べてみようと思い立った瞬間、私の中の好奇心が目を覚ました。気象現象の不思議さに、大人になっても心が躍る。
この日は、「&well」というウェブメディアによる私へのインタビュー掲載の解禁日。前編と後編の2部構成で、スパイスと健康について存分に語らせていただいた。取材の最中、予期せぬ質問に対して、思いがけない自分の答えに出会うことがある。それは新しい自分との対話のような感覚だ。普段から考えていることが、質問をきっかけに思いがけない方向へと広がっていく。そんな発見の連続に、取材を受ける喜びを感じた。
そして嬉しい出来事が重なる。友人の小河さんが出版した本の話をママ友に伝えたところ、二人の小学生ママが即座に購入してくれたのだ。Amazonの驚異的な配送速度に感嘆の声を上げながら、「もう届いたよ」と丁寧な報告までいただいた。本が人と人をつなぐ架け橋になる瞬間を、温かな気持ちで見守った。著者である友人の喜びを想像しながら、私も幸せな気持ちに包まれる。
その夜、推しバンドPenthouseのワンマンライブへ。帰宅した子と二人、パシフィコ横浜まで足を運んだ。音楽の趣味を親子で共有できることは、何物にも代えがたい幸せだと思う。
Penthouseは2018年に実質的な活動を始めた。まさにこれからというタイミングでコロナ禍に見舞われ、その後メジャーデビューも決まったものの、世の中は依然として本調子とは言えない状況。本人たちは相当な苦戦を強いられたはずだ。
でも、そんな逆境なんて関係ない!圧倒的な楽曲構成力と、メンバーそれぞれが持つ輝かしい才能は、どんな状況でも埋もれることはなかった。私が初めて足を運んだライブから、彼らは年々進化を遂げている。サポートメンバーも増え、音も空間も、さらなる高みへと昇華されていく。
この夜の興奮と感動は、単に楽曲と演奏が素晴らしいというだけではない。進化し続けるライブそのものに、心を揺さぶられるのだ。私にとって音楽のある生活は欠かせないもの。そして、Penthouseのない生活など、もはや想像すらできない。これからも、できる限り彼らと共に歩んでいきたい。そう強く思った夜だった。
12月20日 「みんな風邪ひいちゃってるね」冬の体調管理あれこれ
暮れのご挨拶を兼ねた友人とのランチ会が、先方の体調不良で中止となった。メッセージを受け取った時、どこか切なさを感じる。最近は周りでも体調を崩す人が多く、風邪やその他の感染症への抵抗力が全体的に弱まっているように思う。季節の変わり目に、私たちの体は静かなSOSを発しているのかもしれない。
昨日のPenthouseのライブの興奮がまだ冷めやらぬ中、喉や鼻の不調を感じている人たちへ何かできないかと考えた。スパイスの力を借りて、この季節を乗り切るヒントを見つけられないだろうか。そんな思いで健康管理についての記事を書き始める。寒さと乾燥が身体に与える影響を少しでも和らげられたら。温かい飲み物とスパイスの組み合わせを考えながら、パソコンに向かう時間は、静かな創造の時間に。
前日の疲れもあって、早め就寝を進める。私の場合は23時就寝でも遅いくらいで。
12月21日 推しバンドのライブで心が踊る夜♬
嬉しいことに、この日はPenthouseのファンクラブ会員限定ライブ。今週二度目のライブ参戦だなんて、贅沢すぎる幸せに胸高鳴る。会場に足を踏み入れた瞬間から、特別な空気が漂う。ファンクラブ会員だけが共有できる親密な雰囲気が、心地よい。
リクエスト曲を聴かせてもらったり、メンバーとファンの距離がぐっと近づく瞬間があったり。音楽を通じて紡がれる絆の強さを実感する。普段のライブとはまた違う、アットホームな空気の中で、音楽はより深く心に染み渡る。
帰り道、空を見上げながら考える。音楽には人の心を温かく包み込む力がある。そして、その温もりは聴く人の数だけ形を変えて、それぞれの心に届いていく。今日もまた、新しい思い出が私の中に刻まれた。
12月22日 20年選手のエアコンさん、お疲れさま
今月購入した新しいエアコンの設置日。朝から何となく落ち着かない。故障していたわけではないけれど、長年の使用で効きが悪くなっていた古いエアコンとのお別れの日。銘板をよく見たら2003年製と記されていて、思わず目を疑う。毎年欠かさず行ってきたエアコンクリーニングのおかげで、ここまで頑張ってくれたのだと感慨深い。
新しいエアコンを設置し、さっそく暖房を入れてみると、その効き目の良さに驚く。部屋の空気が変わった。「こんなに暖かいの!?」という新鮮な感動と共に、今までの我慢が少し申し訳なくなる。加湿器と二人三脚で、これからの冬を乗り切ってくれることだろう。電気代の節約も意識しながら、快適な室内環境を整えていきたい。
12月23日 「2学期終了!」子どもの成長に時の流れを感じて
子の2学期終業式。いつもより早い帰宅時間に「もうそんな季節か」としみじみ。朝、出かける後ろ姿を見送りながら、あっという間に過ぎていく時間の流れに、少し寂しさを感じる。このままうかうかしていると、小学生活が終わってしまいそうな予感すら。
一学期との違いを思い浮かべる。伸びた部分、まだ頑張りが必要な部分。すべてが我が子の成長の証。夕暮れ時、公園で遊ぶ子どもたちの声が聞こえてくる。冬休みを前に、はしゃぐ声が響く。時間は確実に流れ、子どもたちは少しずつ大きくなっていく。その当たり前の事実に、改めて心が温かくなった。
12月24日 プラネタリウムで見つけた、懐かしい記憶の星たち
クリスマスイブ。今年は火曜日と水曜日の週の狭間ということもあり、24日にお食事会を開催することに決めた。午前中は子と港区の「みなと科学館」へ。
プラネタリウムの星空に、思わぬ懐かしさが込み上げてくる。幼い頃、父に連れられて渋谷のプラネタリウムに通った記憶が、まるで昨日のことのように鮮やかによみがえる。
独特な語り口の解説員が語る金星の話に、子と共に耳を傾ける。光り輝く星々の下で過ごす贅沢な時間。私が子どもの頃に感じた感動を、今度は親として共有できることの不思議さ。世代を超えて繋がる星空の物語に、心が温かくなる。
夕方は自身の体のメンテナンスに向かい、夜は慌ただしくもちょっとしたクリスマスの支度(靴下にプレゼント詰め)。早めの就寝を心がけながら、明日への期待を胸に。窓の外に輝く星を見上げながら、今日一日の出来事を心の引き出しにそっとしまう。
今週のstand.fm(スタエフ)
常日頃、何かしゃべっているような気になっている。
いつもはお題を設定してから話をしているけれど、
#560は初めて「お題がない中しゃべる」に挑戦しました。