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「刺激がほしい時」や「寒い日に体を温めたい時」に欲する!【香辛料・スパイスに関する調査(2024年)】株式会社 クロス・マーケティングを読んで考えてみた。

株式会社クロス・マーケティングさんが、
全国20歳~69歳の男女を対象に「香辛料・スパイスに関する調査(2024年)」を実施。

集計データは無料会員登録することでみれます。
興味があるかたは

香辛料・スパイスに関する調査(2024年) | リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティング (cross-m.co.jp)

食のトレンドがめまぐるしく変わる中、
どのような香辛料・スパイスがよく使われているのか?
よく使われている香辛料・スパイスの種類や、その使い方について調査。
n=1,100 私が一度でとることができるデータじゃないから嬉しい。
かつ、スパイスメーカーさんからのデータはちょっと古めなので、最新が欲しいところにやってきた感じ。

この結果から、私が肌で感じていること、今後の展開を考えまとめてみました。私の考察も交えましたので、ご覧ください!


1. 和風スパイスの人気

「ペッパー・胡椒」が最も人気が高い一方で、
「しょうが」「わさび」「七味・一味唐辛子」「からし」といった和風料理でよく使われる香辛料やスパイスが上位を占めていることから、
特に日本においては和風の味付けに使われる香辛料が好まれていることが分かります。日本の食文化って、日本人に着実に受け入れられている証拠だとも思います。「しょうが」は生を楽しむアジア人がさすがですよね。
日本以外でも、アジア地域では料理に生の「しょうが」を取り入れています。
これらの香辛料は、日本の伝統的な食文化に密接に結びついており、特に高年齢層においてこの傾向が顕著です。年齢が高くなるほど香辛料を好む割合が増加しているという点も、和風料理に親しんでいる世代が多いことと関係している可能性が高いです。

2. 香辛料の使い方の傾向

香辛料の使い方としては「料理に風味を加えたい時」が最も多いですが、これには男女で違いが見られます。
特に女性は、料理を作る際にスパイスを使用するシーンが男性よりも多く、「レシピの内容を見て必要な時」や「料理に風味を加えたい時」にスパイスを活用する傾向が強いです。これは、家庭内での料理の機会が女性に多いという一般的な背景を反映している可能性があります。まだまだ料理は女性が担当って事でしょうか。。。

一方、男性はスパイスが効いた料理を食べることに重点を置いている場合が多く、料理自体の調理よりも、出来上がった料理の楽しみ方としてスパイスを重視していることが示唆されています。ただ、「スパイスカレーをつくる」のようなコメントや記事は男性が圧倒的に多いんだよな~とも感じています。

3. スパイスを使いたくなる時のタイミング

「刺激がほしい時」や「寒い日に体を温めたい時」が、スパイスを使った料理を食べたくなる主な理由として挙げられています。
このことから、スパイスは味覚的な刺激や体を温めるために利用されることが多いと考えられます。特に寒い季節に、辛味やスパイスを加えることで食欲を増進させたいときに需要が高いです。
また、「刺激がほしい時」は若い世代ほど該当する人の割合が高く、若者の間では辛味や香辛料に対する需要が比較的高いことが分かります。激辛がスキ、激辛店訪問レポも年齢でいうと若い方が多いようです。

逆に「暑い日に食欲が落ちた時」にスパイスを求める人が2割に留まっていることから、香辛料は主に寒い時期に消費される傾向が強いと考えられますが、暑さで食欲が減退した時にも、スパイスが持つ食欲促進効果が期待される場面があることが伺えます。
暑い日にカレーのイメージは強いし、私への仕事の依頼も夏が一番多いので、夏は1年で一番スパイスを欲する人が多いと感じていました。
この結果は意外でした。

4. スパイスの保管と購入の課題

「整理整頓し、使うときにすぐ見つかるようにしている」と答えた人が多い一方で、「賞味・消費期限が過ぎても使っているものがある」という回答が見られる点から、スパイスの保管に関しては多少の課題が残っていることが分かります。
スパイスは比較的長期間保存できるため、残念ではありますが、期限を過ぎても使用することが一般的かもしれません。
ですが、品質の低下や風味の劣化を防ぐためには適切な管理が重要です。データを見る限りだと、まだまだ周知が足りない。私が伝える必要はかなりあると感じました。

また、女性の間では「使いきれずに困っている」「買ったがほとんど使っていない」という意見も挙がっていることから、スパイスの用途が限られてしまい、使い切るのが難しいという悩みが存在していることが示されています。特に料理以外の用途が限られている場合、スパイスが無駄になりやすいという問題が浮き彫りになります。
私が受ける取材では、料理以外の使い方について、その方法を教えて欲しいというご相談を受けます。クラフトだったり、アロマセラピーの方向へも出来る事があると伝えていますが、これも、まだまだ浸透されていないのかと。

5. 多用途への可能性

「料理だけでなく飲み物やスイーツでの使用方法」が注目されている点は、今後のスパイス市場の発展における重要なポイントです。香辛料やスパイスは、料理だけでなく飲み物やスイーツに取り入れることで、より広範囲なニーズに応えることができる可能性があります。
例えば、ジンジャーティーやチャイ、スパイシーなチョコレートケーキのような飲み物やデザートは、すでに人気が高まっている分野です。こうした使い方を提案することで、スパイスの消費拡大が期待され、特に女性の「使いきれない」という悩みの解決にもつながるかもしれません。

私が提供するレシピも、もっと幅広く出す必要があるという事ですね。。。

まとめ

全体として、このデータは香辛料やスパイスが日本の食文化において重要な役割を果たしており、特に和風料理での使用が顕著であることを示しています。
また、スパイスは料理に風味を加える目的で広く利用されており、特に寒い日や刺激がほしい時に求められる傾向が強いです。

今後のスパイス市場においては、飲み物やスイーツなどの新たな用途を提案することで、さらなる消費の拡大が期待されますが、
同時にスパイスの管理や消費期限に対する意識向上が求められます。

専門家として、上記の提案はしてきていますが、
一般的に浸透できていないことを考えると、
まだまだ届けるために奔走する必要があると感じています。

私のやる気がアップするレポートを頂けました。
がんばるぞ~~!!

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大平美弥|スパイスライフアドバイザー
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