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ビルとかけまして、管理職とときます。

「外国語は担任が主で教える!」と10年くらい言われてきましたが、今は、専科の先生があちこち駆け巡って本当に大変な生活を送られています。

英語力が高い方による専門的な指導がされるというメリットもあれば、学級経営力はさほど高くないので学級によっては指導が非常に困難というデメリットもあります。

その中でも、弊害だと思うのは、若手教員が外国語の指導法をまったく分からないということかなと思います。外国語の授業が目指すものや、指導法を知ると、授業や学級経営の分かりやすさがぐーんとアップすると感じています。

外国語教育の魅力をお伝えしたいと思います。

①異文化理解

なんといっても、これに尽きます。どうすれば外国の方を理解し、協同的なコミュニケーションを図ることができるかということを考え続けると、結論としては、「隣の級友と関わることができる」ということがベースになると思っています。つまり、学級で、ペア学習やグループ学習ができるようにするとか、暴力ではなく、献身的な話合いができるようにすることが大切になってきます。

例えば、国語のように、多様な考えが飛び出す学習では、「なるほどね。そうとも言えるね。(受容)」というように、一度受け止めてから、「それは、教科書のどの文からそう考えたの?(文に根拠を探させるための指導)」と返したりします。こういうことを教師がしない場合「違います。」とか「そっか。他には?」という返しだったら、発言した子どもや、そういう取り上げ方された子どもを見ている周りの子どもはどのように他者に関わるようになるでしょうか?なんとなく、想像がつきますね。

②スカフォールディング(足場架け)

基本的に、学校で学習するものは日常生活から離れているものが多いです。そこで、教師は、全ての子どもに共通するイメージが持ちやすいものを話題として取り上げます。

例えば、「太郎さんは、3本入りで100円の鉛筆の袋と、4本入りで80円のキャップの袋があります。鉛筆とキャップの数が同じになるのは何本の時ですか。また、いくらですか。」みたいな問題があるとします。そんなとき、私は、「えー、1本ずつ売ってないのかぁ。なんて店なんだろうね。でも、ピッタリ買いたくなっちゃうな。キャップとか余っていても、絶対なくしちゃうし。みんなはどう?じゃあ、鉛筆の袋が2袋になったら、鉛筆は何本かな?」というように、無機質な問題に、感情を込めていきます。こうすると、日常っぽい問題を、より子どものものになります。この先生の話しこそが、外国語教育で大切にしているスカフォールディングです。知っていたら、普段の授業や子どもへの言葉かけが変わりそうですよね。

③見せ方

④友達とのかかわらせかた。

⑤同じことを、手を変え、品を変え繰り返し指導し、飽きさせないで練習する方法

などなど、語ろうとすれば1日では語りつくせないので(うまくまとめられる自信がない)、このくらいにします。

この、外国語教育を経験することができないということは、これから多様性の社会を生きる力を育ませる教員として、結構な損失じゃないかなと思います。あくまで、専科はT2にして、ALT含めて3人で指導していけばよかったんじゃないかな。予算とか言ってないで、未来を生きる子どもを優先にしてほしいです。なので、せっかく、指導は学級担任と言っていたことを変えないでほしいと思います。


その心は、

「揺れない方がいい。」ですね。

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