062.キスしたい、それが無理なら触れていたい
車の助手席に乗って出かけることが好き。
子どもが小さいうちは、助手席を子どもにあけ渡していたけど、また助手席が私にまわってきたことが嬉しい。
出かける先がイオンだとしても、それは立派なドライブだ。
Spotifyで音楽をかけて、「今のいいね、誰の曲だろう?」とか「昨日、次男くんがさ」って、おしゃべりしてるともう着いちゃう。ちぇ、残念なんて思いながら買い出しをする。
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結婚してよかったな、て思うこと。それは幾つもあるけど触れられる距離にいられることは、しみじみしっくり嬉しい。
ねえ、キスしたいときない?
唐突でごめんやけど。
キスの頻度を数えたことはないし、他所のお宅との比較する案件でもないから分からないけど、こう、なに?パッション?
なんかいいね、とかさ。ありがとうがあふれるとか、ラブいぜ好きとか。
今日もがんばりましょうとか、応援してますとかとか。
そんな気持ちのとき。
しよう、したいとき、したくてたまらないとき、してほしいとき。
できると嬉しい、子どもかよ。苦笑
そう、私は本能で生きてる。
愛情表現のひとつかもしれないけど、不思議と子どもにしたいとは思わないんだよな。ほっぺつんつん、むぎゅーはいっぱいしてきたし、なんなら今でもするけど。
それが夫とならキスしたいってのが、なんというか一緒にいる理由がつまっている気がする。
「結婚は安全装置みたいなとこあるよね。ふたりならなんとかなる。生き抜くひとつの知恵みたいな」
逃げ恥の平匡さんの同僚、藤井隆さんが演じる日野さんのセリフに大きくうなづく。
かの内田樹先生も、結婚は安全装置保証とおっしゃっていましたね。
ひとりよりもふたり。
足りないものを補いあうのが結婚なのかも…とも思うけどそれだと、どちらにとってもwinwinでなければ関係は継続できないのかしら?
いや違うね、winwinの向こう側を見たくて続く生活がはじまると面白いのだ、結婚生活。
「やめるときも、すこやかなときも」そんな誓いの言葉。
やめるときも共に居るからね!と日々は続く。
そう続けるのだ。
こんな時さえも 誕生日は来て
祝うだろう 日々は続けと
愛しているよ君を
探しているよいつも
他人のようで違う
2人の折り合いを
愛しているよ君を
探しているよいつも
家族のように映る
2人の折り合いを
星野源/折り合い
日々の営みの中にあるひかりみたいなものを、そっとすくってとりだして見てる。
それを言葉にして伝えるの。
だって、そこに愛があるんだもの。