【大改造劇的ビフォーアフター】日本一やさしい映画館「シネマ・チュプキ・タバタ」
大好きなミーミーさんから【大改造劇的ビフォーアフター】という企画のバトンを頂きました。企画主は兼業主夫パパさん(はじめまして!)。思い入れがあるのにPV数が伸びていない初期の記事をリメイクして、脚光を浴びせようという企画だそう。なんということでしょう。というわけで、まずは、5/30に公開した記事の、アフター版を!
コロナ禍による営業自粛があけたら、真っ先に訪れたい映画館がある。
CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)は東京の北区田端にあるとても小さな映画館だ。座席は最大でも25席ほどしかない。
この小さな映画館が、普通の映画館とすこし違うのは、日本初のユニバーサルシアターとして、目や耳の不自由な人、車いすの人、そして体に不自由のない人も、皆一緒に映画を楽しめるよう、バリアフリーに作られている点だ。
上映される映画には、すべて日本語の字幕が付く。全席に、音声ガイド(音声ガイドについてはこちらやこちらを)や本編の音の増幅ができるイヤホンジャックが備えられている。さらに、車椅子スペース。別室に小さいけれど完全防音の鑑賞室もある。
目や耳や肢体などに不自由があり、映画館で映画を観るのに障りがある方々にとって、このような映画館は、どれだけ世界を広げ、豊かな体験をもたらすものなのだろうか。
俗に言う健常者である自分は、映画館がバリアフリーである恩恵を直接的に受けてはいないように思う。けれど、何度か訪れるうち、この場所が、今まで行ったどの映画館よりも、好きになってしまった。
様々な理由で、映画館に行くことをためらってしまっていたどんな人も、安心して映画を楽しめる、ひらかれた映画館を創りたい
CINEMA Chupki TABATA HPより
学生時代、池袋の映画館でアルバイトをしていた経験もあるが、正直、映画がめちゃくちゃ好きというわけでは無い。
もともと、映画を自宅でDVDやネット配信等で観ることは多くない。せいぜい地上波TVで放送されるものを、ながら観する程度だ。映画館に行かなければ、あまり映画を観ることは無い。
しかし逆に、映画館で観た映画は、どれだけイマイチなものでも強く印象に残っている。だから観るのだったら、映画館で観たい。
今より若く自由な時間が豊富だった頃の自分にとって、映画館はディズニーランドやコンサートやキャンプのように、意気込んで行くところだった。新しくできたシネコンや、お洒落なミニシアターの情報を仕入れ、上映される映画の話題を追う。
映画館はいわばハレの場として存在していた。その頃はそんな非日常を楽しむパワーがあった。
だが、歳を重ね、日々の生活を積んでいくうち、非日常に向かうパワーが減ってきた。日常をつつがなく送ることの大切さのほうが、生活の中で大きな割合を占めるようになったから。
いつの間にか、映画館への障壁が生まれていたように思う。
そんな中、とあるきっかけでCINEMA Chupki TABATAを訪れ、その日たまたま上映されていた映画を観た。
JR田端駅からすぐの落ち着いた商店街の一角。映画館があるとは全く想像もできない小ぶりなビルの中に入ると、コーヒーの良い香り。
小さな受付ロビーに、暖かな物販エリア。奥のシアタースペースは、とても小さく、決して高級でもピカピカでもない。でも、シートは座り心地が良い。手作りのぬくもりある装飾は、気持ちがホッとする。
上映がはじまると、すぐに真っ暗になり、映画館につきものの沢山の予告編は無しで、すっと本編に入る。スクリーンサイズと音響の具合が本当に絶妙で、全方向から音が降り注いでくる。
またたく間に映画の世界へ引き込まれてしまった。こんな気分は、やはり家では体験できない。何度か通い、観た上映作品は、すべて私の心にしっかりと残った。
けれど、終わって、コーヒーの香りがするロビーを出れば、そこは家の近所と同じ、ごく普通の商店街の一角なのだ。
映画館に行くのをためらうようになっていたのに、まるで、スーパーや図書館やマッサージに行くみたいに、気負わなくなり、心のバリアが解けていた。
CINEMA Chupki TABATAは、優しさでいっぱいのユニバーサルシアターだ。こんなユニバーサルシアターが日本中にもっと増えるといい。こんな場所なら、映画館で映画を観ることが、どんな人でも、日常の一コマにできるんじゃないか。
Chupki(チュプキ)は、アイヌ語で自然界の光を意味するのだそう。
すべてに等しく優しく降り注ぐ光に、人は集う。
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ビフォー記事はこちら
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で、ここからが本編です。
ここまでは長い長い予告編(笑)
このバトンを回してくださったミーミーさん。
私がnoteを始めた比較的はじめの頃からフォローさせていただいています。
ミーミーさんの、あたたかくてお日様みたいな記事が私は大好きです。おいしいもの、面白い本、良かったアイテム、などなどレコメンド力がすごくて、ミーミーさんの記事を読むと、全部食べたくなるし欲しくなってしまいます。ミーミーさんのレコメンド力の前じゃジャパネットたかたもほぼ日も真っ青ですわ。
さらにミーミーさんのすごいところは、記事につくコメントの数の多さだと思っています。一つの記事あたりのコメント数、20や30は当たり前、50オーバーなんてざらです。ひとつひとつのコメントに、丁寧に優しく元気に返信をくださるので、なんだかそれが嬉しくて、ついついコメント欄でミーミーさんとお話したくなってしまいます!
今回、バトンを下さるにあたって、私の記事を3つも紹介してくださってありがとうございます。とくに3月4月の、コロナ疑惑があるほどの体調不良+息子の休校などによって完全に闇落ちしていた時期の記事にまで目をとおしていただいて、本当に恐縮です・・。
企画の主は兼業主夫パパさん。
はじめまして!楽しい企画をありがとうございます。ここまでバトン届きました。うちの息子はもう15歳になってしまいましたが、noteでは、育児にたくさんかかわってらっしゃるパパさん方の記事を読ませていただくことができて、とても楽しく勉強になります。
これからどうぞよろしくお願いいたします!
企画趣旨
(兼業主夫パパさんの記事より抜粋)
初期の記事は想い入れがあるのにPV数が伸びていないケースが多いのでは?
そのような記事をリメイクして、脚光を浴びせようという企画です。
ルール
①過去に掲載した記事でPV数が少ないが思い入れがある記事をリメイク
②タイトルのはじめに【大改造劇的ビフォーアフター】と入れ、後半に元のタイトルを入れる
③記事内に兼業主夫パパさんのURLを貼り付け
④最大2名の方にバトンを渡す(企画期限は1月4日までです。)
で、私がバトンをお渡しする番なのですが、兼業主夫パパさんが企画をはじめられて1週間ちょいで、【大改造劇的ビフォーアフター】で検索してみたところ、たくさんの方にバトンが渡って広がってらっしゃるようなので、ごめんなさい!私がいただいたバトンはここでアンカーとさせてください。
子供の頃から超絶鈍足で、リレー選手は夢のまた夢、一度でいいからアンカーになってみたかった?!
というのは冗談ですが、バトンをいただいて、自分がどうしても少しでも多くの人に伝えたかった大好きな素敵な映画館の記事を掘り起こす機会をいただけました。なので、もし、待て、それで満足するな、走れ、まだ走れメロス!と檄を飛ばし、バトンを引き継いで下さる修造ばりのお優しい方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひコメントください!超歓迎大歓迎。バトン生き返らせてお渡ししちゃいます!