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人と自分への「敬意」は両輪だ

息子が小学校4年生のとき、小学校で「2分の1成人式」なる行事がありました。

日曜参観のついでの開催で、大掛かりな事はやらなかったのですが、親が子供宛に手紙を書き、先生に預けておいたその手紙を、当日子供に渡すというプログラムがありました。

パソコンのメモアプリの整理をしていたら、その手紙の「下書き」テキストが出てきたので載せてみようと思います。


(前略)

貴方が生まれてから今までにいろいろあったことは
この先も日々直接お話していきましょう。そのほうが楽しいですから。
ですので、このお手紙では、10歳になり、これから大人へと向かっていく貴方に、絶対に忘れないでほしいことをひとつ書きます。

忘れないでほしいのは「敬う」ということです。

人を「敬う」ということは人を「思いやる」ということです。この気持ちを忘れないで、いつも心を開いて素直に人に接してください。どんなときも人を見下したりすることはしないでください。

また、自分を「敬う」ということは「プライドを持つ」ということです。貴方は生まれてから10年、とてもたくさんの人に見守られ大事にされ愛されて大きくなりました。だから自分に自信を持って、そしてこれから自分の心と体を大事に育ててください。
今は出来ないことや、この先とても難しいことがあっても決して卑屈にならないでください。

少しむつかしい言葉や、今は読めないかもしれない漢字もそのまま書きました。
今はちょっとわかりにくくても、この先、何度も読み返して成長するにつれて理解できるようになってくれるとうれしいと思います。

(後略)


わたしは、人間の思いの中で一番大切なことは、人や自然その他すべての事象に対しての「敬意」だと思っています。言い換えれば「大切に思う」「粗末に扱わない」ということに近いでしょうか。

人を大事に思う心があれば、見下したり、暴言をぶつけることや暴力をふるうことはできないはずですし、自分を大事に思う心があれば、卑屈になったり自暴自棄になったりできないと思うのです。

そしてそれはどちらか片方だけでは動かない、両輪であるはず。







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