詩 ストレス症候群◇

ストレス症候群

国が天国から真っ逆さまに墜落する速さを計測するなんてできるのでしょうかと聞かれどう答えますか、私はコミュ障なので話したら口下手で要領を得ないため話すのを諦めるでしょうから誰かが口を開き頭の良い解説をし出すだろうと期待しており、やはり誰かが口火を切ったと思ったら彼は違う人でそれは分かるのです分かるのですその人の話し方にはインテリジェンスさが欠けていて眠たくなり突然そんなこと知ってるわボケと言いたくなり私の気持ちを察し代弁してくれる方が出てきて、もうその方は頭良いなんて決めていいのですかね話し方だけで言うのは良くないそんなの分かるけども内容に明確さがあり洒落た言葉に溢れてましてあっ私そんな言葉知ってても使ったことないですと感心しちゃって嬉しいなあ今日はいいことあるのかなあ私はなんて馬鹿なのでしょう彼にそんなことを聞かれたら軽蔑されて馬鹿だと思われ嫌われるこの気持ちを表現しますとこれこそが天国から真っ逆さまに墜落するとでも言えばいいのですよと納得したりして、またさっきの阿呆がこれはこうだからあれであれから君たちはこうだからああでとか言い出して気持ちのいい感動が徐々に色褪せるような気がしちゃって、でも私はコミュ障だから自分の言いたいことも言えないくらいに弱くてうんうん歯がゆいねと自分に言ってあげ慰めて納得したらまたぷんと怒りだして気が付いたらなんで話を聞いているだけなのに忙しいの、そして私の声は脳からひっそり再生されることになるよもう一度言いますからよく聞きなさいよ阿呆そうな話をしたらぶちのめしの刑なのですよ、熱くなった脳で三回は唱えているんですからもう、願いが通じたのか先程の頭良さそうな声が降り注いでああ満足しましたまた聞けて良かったわ私はあなたを見習ったらもう少し良い生活が送れるのだからやめないでって私なんかおかしいよねこんなことで喜べるなんてはじめてお会いした方なのにどうしてかしら情緒と私が遊び狂ってひとつの情緒になる感じ情緒が私だから私も情緒、気持ちのいい天国からの落下だから風が吹くのよ心地のいい出会いでしたこともう一度人生をもらった気持ちになりまして、ああなんでそこで奴が話し出すのよ長い紙を持って駄文でできた作文を噛み噛み噛みと音読してますからいーけないんだいけないんだ聞きたくはありませんやめてくだされ、私が望む旅のような道と言えばいいのかしらそれは天国発の天国行きで天国経由なのですよいらいらだけはさせないで、気が付いたら私は話しているではないですか罵詈雑言のような悪口大会にエントリーしてみたり講演会で講演のような悪口を吐いて司会までしてみたり私の潜在能力は開花しちゃってましてえっ待ってこの世界で一番無駄なことに費やされてますのはどういうことなのよ阿呆でない彼はこんな私を素敵に思うのかしらマイナスからのスタートの方が私は燃えてしまうタイプなんですから覚悟しなさいなんて頭が可笑しくて可笑しくてクルクルパーで誠に申し訳ございませんが体調不良で帰ります。


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