困難に見舞われる七実から目が離せない『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』第7話
すこしずつ朝晩の暑さがやわらいできました。
寒い冬は好きじゃないのでこれから寒くなっていくかと思うと、少々暑いくらいでもましかな。私はですけど。
もちろん、逆に寒さより暑いのが苦手な人もいると思います。
とはいえ、寒くなると室内にこもるのがより楽しくなったりして、それはそれで悪くないんですよね。(どっちかい)
さて、今回もドラマ感想。
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(かぞかぞ)第7話
毎回ジーンとくるんですけど、今回も⋯。
そして主人公七実(河合優美さん)の生活の変化、身分の変化が目まぐるしい!
学生から関わってきたベンチャー企業・ルーペで奔走。小さな失敗を繰り返し大きなトラブルまで発展、一時七実は壊れかける。⋯が、そんなどん底の意識の限界で幽霊の父・耕助(錦戸亮さん)と会い、気を取り直す。
そして、中学の頃に書いていたブログを再開し、家族のことを書き綴ると共感を呼び話題に。
そうして作家になった七実はようやく生活も仕事も軌道に乗るが⋯。
いろんな「身の回りに起こる大変なこと」が降りかかり、それによってヘトヘトになりながら、時に怒りをぶちまけ、周りの人々に支えられ、前に進んでいく“たくましさ”が頼もしくて愛おしい。痛快でそのぶん応援したくなる。
感情移入したような感覚にもなり、見ていくうちに、弟の草太(吉田葵さん)、お母さんのひとみ(坂井真紀さん)、おばあちゃんの芳子(美保純さん)、亡くなった父耕助が、自分の家族であるかのような錯覚に陥ったりと、いつの間にか放っておけない家族になっているんですよね。
第7話では、作家になり、時々ファンとの交流の名目でバーのママも務めるなど順風満帆。草太も同じような特性を持つ仲間とカフェレストランで働きだし、それぞれが軌道に乗り前に進んでいたのだけど、一人だけ「後退」に向かって進んでいる家族が⋯。
いつも元気だった祖母・芳子の様子がおかしい。ここは『虎に翼』の百合さん(余貴美子さん)と重なる展開。
ちなみに、余貴美子さんの認知症を発症する前後の演技も称賛されているのと同様、『かぞかぞ』の美保純さんの演技も圧巻。
プロの役者の真の演技力を見せてもらいました。
話を戻して⋯っと。
七実が久しぶりに実家に戻ると家の中はぐちゃぐちゃ⋯。なんとなく異変を感じる七実。
もとから茶色系(揚げ物、野菜少なめ)のおかずしか作らなかったあっけらかん系の祖母芳子の料理が、よりパワーアップしたのか(適当さが増したのか)、草太の血液検査の結果が異常であることを知る。
気がつくと、母ひとみも自室で高熱を出し危険な状態で。
我が家が何か良くない方向にじわじわと進んでいることを実感する七実。
次々と見舞われる出来事に必死に対処していく七実、彼女を取り巻く人々の温かさ、困難を「愛」で乗り越えていく家族。
今回も実に素晴らしいドラマでした。