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天草からところてんを作ってみたら最高だった件
こんにちは、水産担当です。
ジリジリと照り付ける太陽、青い空、島特有の湿気!夏真っ盛りですね!!
今回は、夏の暑さを吹き飛ばすツルっと美味しい「ところてん」を作ってみましたよ
ところてんとは?
ところてんって何からできているかご存じですか?
そう、天草(テングサ)という伊豆諸島にも昔から自生する海藻が原料になっています。
この天草を煮出すことで、あのツルッとしたところてんができちゃうのです。しかも、ミネラルやビタミン、食物繊維を多く含み、そのうえほとんど0キロカロリーというありがたさ。健康食品としてお馴染みの食材です。
かつては「天草の島」と呼ばれるほど生産量が多かった三宅島産の天草ですが、平成12年の噴火災害や、気象環境の変化、海洋生物による食害など様々な要因が重なり、現在では生産量が激減してしまいました。
三宅島漁業集落では、天草が生息する岩場に施肥を行い、天草漁場の再生・復活を目指す活動を行っています。
そんな希少な三宅島産の天草は漁業者しか採ることができませんが、島内ではいきいきお魚センターで購入することができます。
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真水で洗って、干して~と繰り返すと色が抜けて白くなるんですって!
材料は天草50g、水1.5ℓ、食酢大さじ2。以上。シンプル~!
ところてんを作ってみた
それでは早速作ってみましょう♪
まずは1回目
工程1 天草を水でもみ洗いする
バリバリと硬かった天草が少し柔らかくなってゴワゴワぐらいになりました。粉っぽいものが少し取れましたがゴミや石などはなく、総量は変化なし。
工程2 洗った天草の水気を絞り、鍋へ入れて水を注ぐ
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おや? なんか・・・水が少ない。
1.5ℓだとギリギリ天草に水がかぶるかなぁ~ぐらいでした。
このまま煮込むとすぐに焦げそう・・・と不安になったので、ネット検索をしてみると、どうやら天草50gに対して水2~4ℓと幅があるようです。
少し悩みましたが、ここは大胆に3ℓ(倍量!)を選択。
多すぎたら煮詰めればいいや。
工程3 食酢大さじ2杯を加えてから、中火で煮る
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吹きこぼれやすいと書いてあるので、緊張しながらひたすら鍋を見張るけれども、3ℓはなかなか沸けません。
工程4 じっと待つ
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そわそわしながら待つこと15分。泡ブクブク、きたきたきたーーー!
工程5 吹きこぼれないように急いでグルグルとかき混ぜる
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盛大な沸き具合を見て、「もしや、麺類みたいに付きっきりで見てないといけないやつ?」と絶望しかけましたが、3分程グルグルしたら落ち着いたので、どうやら吹きこぼれやすいのは最初だけのようです。
工程6 煮る
ここから40分、強すぎず、弱すぎず。
鍋の中が対流するぐらいの火加減で煮込みます。
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ちょっと水が多かったか?
固まりそうな気配が微塵も感じられないので、更に20分煮込んでみました。
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天草は柔らかくなったような気がするものの、液がトロリとするわけでもなく・・・。
うん、良くわからないけれど、台所も暑いからこれぐらいでいいや。
工程7 濾す
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濾し布がなかったので、不織布で濾してみましたが問題なし。
これを常温で冷ましていきます。ふぅ~。
おまけの2回目
工程8 濾した天草を鍋に戻す
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一度濾した天草を鍋へ戻し、水を1ℓ注いだら再び40分ほど煮ていきます。
そう!1回だけではもったいない!!なんと2回目もイケるらしいのです。
工程9 牛乳と砂糖を温める(沸騰直前まで)
2回目は軟らかめの仕上がりになることを踏まえて、牛乳寒天にすることにしました。
コトコトと煮込む間に、別の鍋で牛乳700ccを温め、砂糖40gを入れて溶かしておきます。
工程10 ところてん液に牛乳を注ぐ
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工程6~7と同様にところてん液を作ったら、工程9で作った牛乳を注いで混ぜます。
これを容器に移して冷ましていきます。
工程11 粗熱がとれたら冷蔵庫へ
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寒天の凝固点は約40℃なので、本来は常温で固まるはずですが、量が多いからか温度がなかなか下がらず、固まるまでに時間がかかりました。
プレーンのところてんは冷蔵庫で5~6日日持ちがするようです。牛乳寒天は早めに消費した方が良さそうです。
作ってみた感想
■作ってみてココが良かった!■
・お腹いっぱい食べられそうです!
・時間はかかるけれど、作業自体は思ったよりは簡単でした。
■作る前に考えておいた方がいいこと■
・冷蔵庫で保存することになるので、スペースを確保しておいたほうがいいです。
・大量にできるので、食べ方も検討しておいた方が良いかも。
・おすそ分け先を探しておくと喜ばれそうです。
ところてんを食べてみた
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まずはオーソドックスに酢醤油で。ほんのりと海藻の香りがしてすっきりした味わい。
関東では酢醤油に青のりをかけて、からしをつけて食べるのが一般的ですよね。食べていて気が付いたのですが、これ、ゆずポンとかも爽やかで良いかも。
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関西では黒蜜きなこが圧倒的に支持されているようです。
夏の和菓子の葛切りと似ていることから黒蜜で食べるようになったそうですが、こちらも間違いない美味しさ。
メープルシロップでも美味しそうです。
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缶詰シロップがいい仕事してます。
みつ豆っぽくフルーツと合わせてもサッパリ美味しい。
あんことか白玉とかも欲しくなってきます。
と、ここまでは、まぁ、ある意味お約束の食べ方ですが。
せっかく大量に出来たところてん。何かチャレンジをしてみたい!っと検索してみたところ・・・「おかず」の文字が!
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やってみました。ハムと塩揉みキュウリのところてんサラダ!
よくある「春雨の中華サラダ」の春雨を、ところてんに変えるだけのお手軽な一品です。
うんうん、結構イケる!!
ところてんがたれを吸わないので、濃い目の味付けで丁度良い感じです。
また、ところてんはそれ自体に味のクセが無いので、サラダ系への汎用性は高そうです。
我が家には“ところてん突き”が無いので包丁で細切りにしましたが、サラダにするならところてん突きで細く均等に突いた方が、味が馴染みやすいと感じました。
買っちゃおうかな、ところてん突き・・・。
おまけの牛乳寒天
1回目のプレーンと比べると、“ふるふる”と大分柔らかい仕上がりになりました。
こちらは牛乳味なので、素直にデザートにしました。
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こちらは缶詰シロップなし。
ところてんで感じた磯の香りはほぼ無く、ただ、ただ美味い。
同じフルーツをいれただけですが、プレーンのところてんとは全く別の食べ物です。
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こちらは更にお手軽に、旬の三宅島特産品パッションフルーツを切ってかけただけ。
甘酸っぱさと種のカリカリした食感がアクセントとなって、予想以上の美味しさでした。
おわりに
長い記事をお読みいただきありがとうございました。
検索してみると、今まで考えもしなかった食べ方が沢山あり、あれこれ試していたら大量のところてんもあっという間に消費してしまいそうです。
皆さんも、もし、天草を入手する機会が有りましたら、ためらわずにレッツチャレンジ!
作ってみると想像していたよりも簡単で、スーパーで購入するパック入りのところてんとは全く別物の美味しさに感動しますよ!
※ お魚センターのIさん情報によると、お酢を入れるタイミングは最後に火から下ろす直前がおススメだそうです!
その方が、仕上がりの香りが良いんですって!
.…φ(. .)メモメモ
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