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信用を勝ち取る (vol 166)

あなたはどんな人と一緒に仕事をしたいですか?

舌先三寸、二枚舌、言うことがコロコロ変わったり、宣言内容を実行しない人とは一緒に仕事をしたくないでしょう。
信用できる人に仕事を任せる」 日本人に限らず、世界共通です。

日本本社と海外拠点、組織間の関係も同じです。
海外拠点を日本から直接コントロールするのは容易ではありません。拠点の運営を任せてもらうには、日本からの信用度を高めねばなりません
この観点に立つと「今と今後」を天秤にかけて判断することも必要です。

多くの海外拠点では、設備投資の金額に応じて日本本社が承認します。
「稟議書(りんぎしょ)」の発行と承認が求められます。

投資を拠点内で承認して、稟議書を作成する2段階ステップを導入しました。
投資への自己責任の醸成が目的です。従来は日本人駐在が投資計画と稟議書を作っていましたが、マネジャーに委譲しようとしています。

ステップを踏んで日本での稟議書も承認された後、1週間もたたず、
投資内容を変更したい
とマネジャーの一人が言い出しました。
こんな話が出たとき、皆さんなら、どの様に判断しますか?

より良い計画に変更するのも選択肢です。VUCAの時代、一歩先は不透明、環境に合わせることも必要でしょう。

しかし、私は却下しました。
まずは計画通り進めて、コミットした成果を示しなさい。」と求めました。
日本から信用度を得て、今後のマネジメントの自由度を求めるための選択です。

投資計画の中身を変更する方が大きな成果につながったかもしれません。
それでも、
「舌の根も乾かないうちに、内容を変更する」計画や承認を求める組織を信用し続けることができるだろうか? と考えたのです。

特に、社内承認のプロセスを導入して間もない時期だったので、
一度決めたことをすぐに覆せば、次の機会の計画や稟議書に対しても
   「大丈夫か?」と余計な確認が必要になります。
日本にとっても拠点にとっても効率の良い仕事の進め方ではないでしょう。

将来の権限委譲に向けて、自分たちの信用度に優先度を置く判断を伝えました。

What kind of people do you trust and rely on?
When we work with someone, we consider whether that person or organization can be trusted.
To the person we trust, we share information and delegate our work.
We will be wary of disclosing information or leaving our work to untrustworthy people.
If we lose trust and credibility, we will not be able to easily take over the work, and our reputation as a person will decline.
The view on the organization is the same.
What do we do to earn trust? What do we pay attention to so as not to lose credibility?
あなたはどのような人を信用、信頼しますか?
私達は誰かと一緒に仕事をする時、その人が信用できる人かどうかを考えます。
信用する人には、情報を共有して仕事を任せます。信頼できない人には、情報を開示したり、仕事を任せることに警戒心を持ちます。
信用、信頼を失えば、簡単には仕事を任せてもらえないし、人としての評価も下がります。組織に対する見方も同じです。
あなたは、信頼を勝ち取るために、何を心がけていますか?
信用を失わないために何に注意しますか?

今日のお題、異論がある方も大勢おられることでしょう。
それでも、敢えてこだわりを持って対応する所があっていいと思うのです。

それともう一つ、社内に向けては、
「自分の計画を考える時、複数オプションをしっかり考慮しなさい」
と言っています。計画立案は綿密に

後で後悔しない計画立案の為には、もっと経験積んだり、学習してもらう必要もありそうです。
  「いい加減な計画持ってくるな~!」が本音です(笑)。

私の愚痴かもしれない苦労話、お付き合いありがとうございます。

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