リーダーシップと振返り (vol 212)
リーダーシップを学びたい
マネジャー達と1on1の対話をする中でよく耳にする発言です。
この時に、
「今日の自分はどうだっかを振返ってる?」
と聴いてみると、
ー「毎日が忙しくて、1日が終わったらクタクタ、
振り返るような余裕はありません。」
ー「成果を出すので精一杯、だから、
もっといいリーダーシップを学びたいんです。」
といった答えが返ってきます。
過去に、「1日の振り返りの時間を」と社内ツイートで呼びかけましたが、やってみたマネジャーはあまりいないようです(涙)。
「リーダーシップを学びたい」
私自身も色々な本を読んできました。
ところが、
「このリーダーシップでいきたい」と思っても、できたためしがありません。
自己嫌悪の塊ですね(なさけないだけかも)。
リーダーシップを身につけることに対して、
私にはこの本の内容が一番しっくりきたかな~。
リーダーシップは人それぞれの「行動の結果として形づくられる」の考え方。
他の人には見えていない宝物を探すために始まる行動、始めた時点ではひとりの行動(リード・セルフ)で、その時点ではまだリーダーではない。行動を続けているうちに共感者が現れ、ついてくる人が生まれ、その人はリーダーになる。
だから、リーダーシップはこうあるべき、ではなくて、旅をした人が自分の旅を振り返った時に、記憶に残った行動や風景、経験がその人なりのリーダーシップになる。
最初にいいリーダーシップの型があって、それを目指すのではなく、自分の行動(自分の旅)を振り返って見えた自分のスタイルがリーダーシップ。
だとすれば、毎日の活動で前進することも重要ですが、1日の終わりに自分を
・振り返る時間を取って、
自分のスタイルを観察、経験を整理する。
・自分自身の行動、旅の履歴、経験を振り返って、
「何が共感を呼んだんだろう?」
「周りの人は自分のどこを観てついてきたんだろう?」
「明日はどんな旅を続けていこうか?」
「その前に、自分はどこへ行きたい?」と考えてみる。
これが自分のリーダーシップの幹を創ることにつながる。
ー がむしゃらに前に進む、降りかかる火の粉を振り払う
ー 誰かの協力を求めたり、指示を出す
これはリーダーシップでなく、マネジメントスキル。
自分自身の行動のスタイルを冷静に、第三者目線で鳥瞰して、旅の経験と方向を確認したり修正する。
社内ツイートで伝えるのは難しい内容ですが、今後の議論の種にと発信。
リーダーシップとは、
「学んで行動するのでなく、行動の中から修得・体得するもの」
なんじゃないかな。
自分でも体得していないものを社内発信して反応を見る。
拠点長だからと言って「全てお見通し」なんてことは絶対あり得ない。だから、議論してみるしかないですね。
誰か一人が考え始めて他の人と雑談してみるきっかけになれば発信は成功。大きな期待を持つのではなく、
この会社をよくする「リーダーシップって何?」
を共通の問いにできたら面白いな、と思っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。