下腿外旋が起こす身体のイレギュラーと痛み②〜股関節・下腿の評価とアプローチ
合計2回に分けて「下腿外旋」について解説する本シリーズ。今回は引き続き、下腿外旋を評価する時のポイントを紹介したいと思います。後半は簡単なアプローチについても紹介したいと思います。
股関節の評価
股関節の評価では、主に「股関節の屈曲位」と「股関節の中間位」という2つの方法で評価します。つまり股関節90°屈曲位の状態と、股関節の伸展・屈曲が0°の状態の2つで股関節を評価するというわけです。
股関節屈曲位での評価
屈曲位での評価でよくあるやり方は、まずクライアントを仰臥位にします。この状態で、評価する方の足をトレーナーが持ち上げて、股関節90°屈曲位の状態に誘導します。この状態で、トレーナーがポジションを崩さずに股関節を内・外旋していくという評価の方法であったりとか。
股関節中間位での評価
中間位での評価方法では、クライアントを伏臥位にします。その状態で、股関節はそのままに膝関節だけを屈曲させます(この時も、トレーナーが補助をしてください)。これにより、股関節そのものは屈曲・伸展ともに0°の状態で評価をすることができます。この状態で、下腿を左右に振りつつ股関節の内旋・外旋を促して可動域の左右差や痛みの有無などを確認しましょう。
1つ前のnoteでの評価で「スクリューホームムーブメントが過剰に起きている」「アーチが消失している」といった傾向が見られた患側が、今回の評価で健側の股関節に過内旋などの現象が見られた時、運動連鎖的に考えて「通常よりも大きなねじれが生まれている」という観点でこのアライメントが痛みの原因だと考えられます。
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Anatomy Special Magazine
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