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腹斜筋・脊柱起立筋の滑走性を取り戻すエクササイズ。体幹全体の動作をよりスムーズに

あらゆるスポーツや日常動作の要といえる体幹部。この部位に位置する腹筋群や脊柱起立筋群のストレッチ・トレーニングの重要性は、多くのトレーナーが理解していると思います。

今回は、これらの筋群の「滑走性」を取り戻すという観点でのアプローチを紹介したいと思います。パフォーマンスアップはもちろん、慢性疼痛の改善にも使えるエクササイズなので、ぜひ運動指導で試してみてください。

触診による痛みのチェック

まずはクライアントが腹斜筋で疼痛が起こるのかを確認します。何をしていくかというと、まずは肋骨の5番を触診します。5番は外腹斜筋の付着位置になるので、画像のように皮膚の上から押し込むように触診します(男性トレーナーが女性クライアントに触れる場合、デリケートな位置になるので十分に注意しましょう)。

次に触診位置をずらして7番に触れます。ここは腹横筋の付着位置ですね。

そして肋骨の10番に触れます。ここは内腹斜筋の付着位置です。

画像のように、クライアントの肋骨における腹斜筋群の付着位置を軽く圧迫していきます。ここで痛みを覚えるかを確認して、反対側もチェックしましょう。男性トレーナーの場合、圧迫する力を強めないように注意してください。

このタイミングで触れた部分に疼痛が発生する場合、腹斜筋の滑走不全、コンディショニングが悪い状態が考えられます。

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