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コアの安定性を高める第12肋骨へのアプローチ|短くて小さいけれど実は超重要
コアの安定性を高めたり腹式呼吸をやりやすくするため、皆さんはどんなアプローチをしていますか?おそらく方法はたくさんありますが、今回は「肋骨」からそれらにアプローチする方法を紹介したいと思います。
肋骨と一口に言っても、この骨はトータル12対あり見るべきポイントも膨大です。しかし今回は、そのなかで特に軽視されやすい、ですが非常に重要な部位である「第12肋骨」について、どのような役割を担っているのか解説したいと思います。
第12肋骨の“コア”における重要性
第12肋骨は浮遊肋とも呼ばれ、一番下にあるもっとも短い肋骨です。一見、進化の過程で残ってしまった余り物の骨に見えますが、実は無視できない役割を持つ存在です。
この肋骨が付着している骨というと、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腰腸肋筋、胸最長筋、さらには横隔膜や大腰筋にも付着しています。他にも挙げていけばキリがないほど、ものすごく多くの筋肉が集まっている骨が第12肋骨です。
さらに言うと、先ほど紹介した筋群は、一部を除き体幹のスタビリティを保つという重要な役割があります。内腹斜筋、腹横筋、横隔膜、大腰筋やそれに連なる腰方形筋といった筋群は、※胸腰筋膜で包まれています。
※胸腰筋膜
胸部~腰部周辺を覆う筋膜のこと。体幹の前後と側面の各筋群が連結されるように構成されていて、広背筋と大殿筋という非常に大きな筋群の連結にも関わっているため、胸腰筋膜は体幹の安定性にとても重要な役割を果たしている。胸腰筋膜は、一般的に「表層」「中層」「深層」が存在して、それぞれ以下の筋肉が関係している。
・表層:広背筋、大殿筋、脊柱起立筋、多裂筋
・中層:腰方形筋、内腹斜筋
・深層:大腰筋、腰方形筋、横隔膜
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さらに、腰腸肋筋や胸最長筋は脊柱の安定性を保つのに欠かせません。これだけ多くの「体幹の安定性を保持する役割を持つ筋肉」が、第12肋骨には集中しています。
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