![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145730713/rectangle_large_type_2_f240103658aeecda08af6717c1ce519e.png?width=1200)
脳と内臓の元気を支える「コリン」摂っていますか?役割と不足時のリスク、摂取方法
皆さんは「コリン」という栄養素をご存知ですか?
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、コリンは私たちの健康を支えるために重要な役割を担っています。コリンは、すべての細胞に存在する細胞膜という部分や、神経伝達物質の構成成分となる重要な栄養素です。
そんなコリンの働きや効果、不足するとどうなるのか、効率的な摂取方法などを詳しく解説していきます。
脳と身体の健康を支えるコリンの役割
コリンは、健全な身体機能に欠かせない必須栄養素です。神経伝達物質であるアセチルコリンの前駆体として神経伝達を助けるだけでなく、DNAやタンパク質のメチル化に不可欠なメチル基を供給します(メチル化は、DNAやたんぱく質の機能調整に欠かせない現象です)。
さらに、細胞膜の構成要素であるホスファチジルコリンとしても重要な役割を担い、細胞膜の流動性と透過性を維持し、細胞間のシグナル伝達を円滑に行います。加えて、肝臓から脂肪を運び出す役割も担っており、不足すると脂肪肝のリスクを高める可能性も指摘されています。
コリンの働きを改めてまとめます。
・細胞膜の構成成分
細胞膜は、細胞の内側と外側を隔てる重要な役割を担っています。コリンは、この細胞膜を構成する主要な成分の一つであるリン脂質の生成に不可欠です。
・脂質代謝を助ける
コリンは、脂肪が肝臓に蓄積するのを防ぎ、エネルギーとして利用されるのを助ける働きがあります。この働きにより、脂肪肝の予防や改善効果が期待できます。
・神経伝達物質アセチルコリンの材料
アセチルコリンは、脳内の情報伝達をスムーズに行うために欠かせない神経伝達物質です。コリンは、このアセチルコリンの生成に不可欠な栄養素です。
・肝臓の健康維持
コリンは、肝臓の細胞膜を強化し、有害物質から肝臓を守る働きがあります。この働きにより、肝機能の維持や改善に役立ちます。
こうして見ると、コリンは脳と身体の健康維持にかかせない作用があると分かります。ちなみに、コリンは胎児の臓器の成長にも非常に重要とされており、妊娠期には大量のコリンが胎盤を介して胎児へと送られます。
そのため、意図的にコリンを多く含む食品を摂取することは、女性にとって非常に大切な食習慣だといえるでしょう(もちろん、内臓機能の維持や脂肪代謝の促進など、女性自身の健康や美容にも欠かせない成分でもあります)。
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22896869/profile_5c535484e0980ec88fa1f1a444eb804f.jpg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
Woman Special Magazine
女性特有の身体の特徴や妊娠出産に関する情報、ホルモンバランスと自律神経などのお話とトレーニングなどの観点を絡めて解説します。 男性と女性は…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?