漫画原作「ENTHVISM OF WARRIORS」

①町
町。平屋やアパート、商店、立体駐車場が存在。
N 「幻獣多量発生後の世界」
前進する多量のヘルハウンド(黒妖犬に略)とオーク(悪鬼に略)。大型で黒い身体と体毛、鋭い牙と爪を持つ黒妖犬。鶴嘴を携帯、身長2m以上、筋肉質の身体と豚の様な鼻と牙、尖った耳を持つ悪鬼。
N 「復興しながらも、幻獣(モンスター)達の襲撃は、未だに続いていた」
前進する悪鬼。
N 「しかし、幻獣達の前に立ちはだかり、立ち向かう者達がいた」
銃弾が被弾し倒れる悪鬼。
N 「これは、幻獣達に戦いを挑む勇敢な者達の物語である」
平屋の前に、L85A1アサルトライフル(小銃に略)を持った自警団達が登場。団員達はバックアップにSIGモデルP210ピストル(拳銃に略)を携帯。
団員1「団長! 民間人は全員シェルターに避難! 」
眼鏡の団員が小銃を撃ちながら言う。
肇 「OKだぜ! 戦闘しやすくなった! 」
小銃を立ち撃ちで撃つ自警団団長の森島肇(もりしまはじめ)。口髭を蓄え、ジャッケットコート、ズボンを着用している中年男性の肇(イメージ深江章喜)。被弾し倒れる幻獣達。
黒妖犬、口から火炎放射。
肇達、平屋の死角に避難。
肇 「幻獣め! 」
隙を伺う。
団員1「どうしますか? 」
肇 「目には目をだ! 」
死角から、黒妖犬を見る。
黒妖犬、自警団の様子を伺う。
平屋から、何かが飛び出したので口から火炎を放つ。燃える物体。
しかし、燃えたのは黒焦げになったバケツ。
肇 「今だ! 」
飛び出し、一斉射撃をする肇達。被弾し、倒れる黒妖犬。
まだ、多量に黒妖犬と悪鬼が存在。
肇 「一苦労だぜ」
小銃を構える。
幻獣達が、次々と被弾していく。
肇 「彼奴」
ニヤリと笑う。
肇 「蓮助の援護射撃だ! 一気に攻撃を仕掛けるぞ! 」
団員2「了解! 」
ハンチング帽の団員が返答。
立体駐車場の屋上で、自警団の青年山中蓮助(やまなかれんすけ)がUSモデル21スナイパーライフルを携帯し狙いを定める。キャップを被り、専用ベスト、パンツを着て、手袋をしている蓮助(イメージ加瀬亮)。
蓮助「森島さん、いや団長。後は任せます」
と言い、スコープに照準を合わせ幻獣を撃つ。
自警団対幻獣の戦闘。
肇 「行け! 」
小銃を撃つ。悪鬼に被弾。団員1が小銃、団員2が拳銃で、幻獣に応戦。団員達も小銃で攻撃。幻獣達に被弾、倒れていく。
団員1「団長! 幻獣達が撤退していきます!」
幻獣達が撤退。
肇 「喜ぶのは早い! 」
警戒を緩めない。
肇 「あのスーツ野郎が来なかっただけでも、幸運だったぜ」
額に汗。

②スタビリテ自警団事務所
『スタビリテ自警団』と書かれている看板。
和風の旅館跡を事務所のスタビリテ自警団事務所(事務所に略)。

③事務所・特別室
和式の特別室。団員達が休憩。部屋の中央に肇と蓮助。
肇 「蓮助、あの時の援護射撃は助かった。有難うよ」
礼を言う。
蓮助「自警団の皆が殆ど怪我がなくて良かったです」
笑顔で言う。
肇 「幻獣共襲撃する度に、数が多くなってるなあ」
扇子を仰ぐ。
蓮助「このスタビリテシティーの前の町は、幻獣達に陥落してます。この町も何時まで持つか」
腕組して言う。
肇 「俺達も、覚悟を決めんとな! 」
扇子を終う。
蓮助「6日間」
肇 「!? 」
蓮助の言葉に引っ掛る。
蓮助「幻獣の襲撃する時間と周期を調べてみました。幻獣達が来る迄、6日間の時間を要しています」
肇 「と言うと? 」
蓮助「幻獣達が来る6日後に備えて、前の5日間で対策と自警団を強化します」
真剣な表情。
肇 「お前どうする気だ! 」
蓮助「自警団の金庫の予算を使います。ギアセレシティーで注文していた重火器を購入します」
肇 「お前、本当にやるつもりか? 」
蓮助に近付く。
蓮助「ギアセレシティーに幻獣を操る高人類(ハイヒューマン)と互角に戦える戦士(ウォーリア)が来ていると噂です」
回想前作と前々作の射鹿結と高人類の戦闘場面。
肇 「あの空飛ぶスーツ野郎と戦える奴がいるのか? 」
蓮助「戦士を見つけて、一緒に戦って貰う様説得します! 」
強い表情。
肇 「分かった! 蓮助好きにしろ! 一度言い出したら止まらん性格だからな! 」
笑って、了承。
蓮助「団長、有難うございます」 
一礼。

④繁華街
賑やかな街。各種商店、飲食店が存在。人々が忙しなく歩く。
N 「ギレセアシティー」
人々の中に蓮助。

➄ギレセア戦士紹介所
『ギレセア戦士紹介所』と書かれた横看板と平屋の紹介所。
扉が開いて、蓮助が出て来る。
蓮助「此処にも、居なかったか」
紹介所を後にする。蓮助の後ろ姿を見る謎の影。

⑥夜道
夜道を歩く蓮助。
声 「アンタ」
蓮助「? 」
振り向く。
影 「聞きたい事がある」
先程の影が登場。
警戒する蓮助、拳銃嚢から拳銃を出せる様にする。
蓮助「何だ! 」
影 「高人類と戦える戦士を探してるのか? 」
蓮助「それがどうした」
額に汗。
影 「早急に会いたいのか?」
蓮助「お前に、何の関係がある! 」
影 「否俺に関係有るんだよ! 」
蓮助「エッ? 」
驚く。
結 「警戒させてすまない、アンタが探している戦士は俺だ。戦士の射鹿結(いるかゆう)だ」
影の正体は、戦士の少年射鹿結。M203A2付きのM4カービン(小銃に略)を携帯。ショートポンチョを着て、SPCとPALを装備、足のホルスターにグロック19M(拳銃に略)を納め、腰にロングソード(剣に略)とソードベルト、左腕に中央に大きな天然石のある腕輪をしている結(イメージ吉沢亮)。
蓮助「疑ってすいませんでした。私は、スタビリテ自警団の山中蓮助です」
一礼。
結 「話を聞かせてくれ、力になる」

⑦事務所・応接間
応接間。ソファー、テーブルが存在。結、蓮助、肇がいる。
肇 「俺が、団長の森島肇だ。こんな、兄ちゃんが高人類と互角に戦える戦士とはな」
驚きの表情。
蓮助「私も、驚きましたよ。ですが、彼は歴戦の勇者です」
結 「本題に入りましょう。数日後に幻獣の襲撃しに来るんですよね」
蓮助「4日後に、幻獣達が来ます」
結を見て言う。
結 「幻獣達の本拠地は? 」
肇 「仲間の団員が調べた。近くはないが、空港跡に幻獣。空港内の管制塔に幻獣達を操る高人類がいる」
回想・空港跡。
結 「成程」
蓮助「残り3日間で対策を考えます」
結 「難しいな」
口に手を当てる。
結 「俺の他にも戦士は呼びましたか? 」
蓮助「ハイ、紹介所から、近日中戦士が来ると言われました」
肇 「何時来るんだよ」
扉が開き、戦士の佐原光空(さはらみく)が登場。テンガロンハット、ステッチブーツ、ウエスタンのパンツ、シャツ、ジャケットを着ている快活そうな光空(イメージ北野日奈子)。又、レッグホルダーにUSモデル9ピストル(拳銃に略)、帯刀ベルトを装備。
光空「呼んだ? 」
3人の前に、ひょっこり顔を出す。
結 「光空! 」
驚く。誰それな表情の肇と蓮助。
光空「結、久しぶり。紹介所の仕事で来たよ!」
蓮助「彼女は? 」
結 「佐原光空、ウムツークシティーの戦士だ。強いし、腕は確かだ」
肇 「はあー」
納得する。
光空「もうすぐ、家の事務所の戦士が結構来るよ」
結 「なら、安心だ! 」
笑顔。
結 「俺達で、この町を守るぞ! 」
結、肇、蓮助、光空の顔のアップ。

⑧事務所・特別室
特別室。前の方に結、肇、蓮助が立ち、後方に光空、団員、戦士達が立っている。
肇 「スタビリテの自警団、ウムツークの戦士の皆、聞いてくれ」
真剣な表情。
肇 「残り3日後に、スタビリテシティーに幻獣達の襲撃に来る! 」
肇の話を聞く光空達。
肇 「その前に、我々自警団と戦士は団結して、幻獣達を迎え撃つ! 」
肇、結の顔のアップ。
結 「町の防衛を戦士と自警団が行う。そして、幻獣の本拠地の空港跡を攻撃を自警団の先鋭隊で行う! 」
結の顔を見る蓮助。
蓮助「攻撃と防御の二重の作戦ですが、ここで、手を打たないとこの町に明日はありません! 」
団員達に言う。
結 「幻獣達はホールを使用して、瞬間移動する。その隙に、先鋭隊は発見されない様に移動して、本拠地を攻撃する! 」
肇 「是より、作戦の準備に入る! 皆、宜しく頼むぞ! 」
真剣な表情の肇、蓮助、結、光空、団員達。

⑨町
町。
N 「幻獣達の襲撃日」
光空とブッシュハットの戦士、団員達が銃器を携帯。光空がMG4A3(機関銃に略)、
戦士がM16A2(小銃に略)を携帯。
前方を見る光空。
光空「皆、攻撃準備! 」
団員達「了解! 」
小銃を構える。光空も目の前の自動車のボンネットに機関銃を置き構える。
黒妖犬、悪鬼の大群が出現。
光空「撃て! 」
幻獣達に、機関銃を撃つ光空達。

⑩野原
野原。結達が迷彩ネットで身を隠す。
蓮助「いよいよですね」
肇 「嗚呼」
結が望遠鏡で空港跡の管制塔が見る。
肇 「何かあれば、無線機で伝える」
無線機のアップ。
結 「あそこに、高人類がいる」
肇 「よし、皆作戦開始だ」
一同「了解! 」

⑪空港跡
空港。ターミナルビル、管制塔、滑走路、格納庫、監視レーダーが存在。

⑫滑走路
滑走路。多量の黒妖犬、悪鬼達が存在。
幻獣達に銃弾が被弾。
肇 「行くぜ! 野郎共! 」
肇が小銃を立ち撃ちで撃つ。
結 「来い! 幻獣! 」
結も小銃で撃つ。
黒妖犬が3匹編隊で火炎放射を行おうとする。
団員1「させるか! 」
FNMAGマシンガン(機関銃に略)を撃つ。黒妖犬の3匹に編隊被弾。
団員達も機関銃で幻獣達に応戦。
鶴嘴を持った悪鬼達が結達に襲い掛かかる。
結 「流石は、オークだぜ」
苦笑い。
突如悪鬼達爆発する。
団員2「後方支援は任せてください! 」
団員2達が、81mm迫撃砲L16(迫撃砲)の砲弾を装填、発射。
結 「恩に切る! 」
肇と団員達が立ち撃ち、結が膝撃ちで小銃を撃つ。被弾する幻獣達。
多量に幻獣達が立塞がる。
猛烈な勢いで走る黒妖犬。
肇 「ヘルハウンドか! 」
額に汗。突如被弾して倒れる黒妖犬。
肇 「蓮助の奴」
ニヤリと笑う。
後方で、バレットM82(対物銃に略)を構えた蓮介。
蓮助「団長! 前進してください! 」
対物銃を構えながら言う。
肇 「兄ちゃん! 」
結 「団長! どうしましたか? 」
二人共、銃を撃ちながら言う。
肇 「高人類の所まで前進できるか? 」
結 「行けますぜ! 」
ニヤリと笑う。
結 「その前に! 」
小銃をスリング。剣を脇構えの体勢。
剣から、三日月型のビーム群(三日月に略)が発生、幻獣達に被弾し、爆発。
肇 「兄ちゃん、今のは? 」
驚く。
結 「今のは、大っぴらに言わないで下さい。兎に角、高人類のいる管制塔を目指しましょう! 」
再び小銃を撃ち始める。
幻獣達が現れる。
肇 「此処は俺達に任せた! 兄ちゃんは、管制塔を目指せ! 」
結に諭す。
結 「了解! 」
小銃を携帯し、管制塔に前進。肇と団員達が小銃を撃って援護。

⑬管制塔
管制塔。

⑭管制塔内部
内部。管制機器が存在。窓の外の戦闘の様子を見る高人類の季逸(キーツ)。高級スーツを着て、背の高い季逸(イメージ岡田将生)。
季逸「来たか」
走る結を見て微笑む。そして、瞬間移動。

⑮管制塔前
管制塔前。結が到着。
結 「到着」
小銃を構える。
上空が光り出し、季逸が浮上して出現。
結 「貴様は! 」 
額に汗。
季逸「久し振りだな。此処に必ず来ると思ったよ」
結を見下ろして言う。
結 「季逸! 」
季逸「総司令官から、君に抹殺指令が出てる」
結 「そう言う事だったのか! 」
ホールから幻獣ワイバーン(飛竜に略)が出現。5mの身長、ドラゴンの頭部、蝙蝠状の皮膜の翼、蛇状の鏃の様な尖った尾の飛竜。
結 「ワイバーン! 」
小銃をスリング、剣を脇構えの体勢。
季逸「マージャー! 」
飛竜と融合。目付きが狂暴化、身体も巨大化する飛竜。
季逸「この世界では、高人類は本来の姿に戻れず完全な力が出せないが、幻獣と融合する事で力を増幅できる」
結 「厄介な事になったぜ! 」
額に汗。
季逸「射鹿結、此処で死んで貰う」
口から、火炎放射。
結 「その言葉、そっくり返すぜ! 」
腕輪を翳して、バリアで防御。
結 「喰らえ! 」
剣から、三日月を発生させ、飛竜に撃つ。
季逸「効かんぞ! 」
直撃するが平然とする。
結 「次は、これだ! 」
剣から気功弾を放つ、飛竜に激突。後退するが平然とする。
季逸「然らば! 」
目から、強力なビームを放つ。
結 「コイツはキツイな! 」
バリアで防御するが、強力な力で後退。
結 「こうなったら・・・」
腕輪を翳す。
結 「防御こそ、最大の攻撃! 」
バリアを飛竜目掛けて放つ。複数のバリアが飛竜に直撃、後方へ吹っ飛ぶ飛竜。
着地する飛竜。
素早く尻尾の鏃を結に向けて攻撃。
結 「甘い! 」
剣で弾き返す。
季逸「ならば! 」
翼で強風を発生。
結 「シマッタ! 」
強風に耐える。
季逸「これならどうだ! 」
尻尾を結にぶつける。吹っ飛ぶ結。
結 「ウッ! 」
倒れる結。
季逸「終わりだ」
鏃を結に向ける。突如戦車弾が飛竜に直撃。
季逸「何が起こった! 」
驚く。
肇 「お前と戦っているのは、兄ちゃんだけじゃないぜ! 」
AT―4を構えた肇。
季逸「貴様は! 」
肇 「皆! あの幻獣に向かって、集中砲火だ! 」
無線機で言う。蓮助、団員1、2が各種銃器を構える。
突如磁力線が発生して、飛竜を捕える。
結 「俺も、まだ生きてるぜ! 」
腕輪を翳す。
肇 「一斉射撃だ! 」
小銃、対物銃、機関銃、迫撃砲の一斉射撃が開始。飛竜に直撃して、爆発。
一斉射撃が止み、飛竜が出現。
季逸「貴様ら! 人間の分際で! 」
睨むような飛竜の眼。
季逸「何? 」
上段の構えの体勢の結。
目を閉じ、集中。
結 「行け! 」
剣から、太陽型の光球を一直線に放つ。
光球が飛竜に直撃して、大爆発。
季逸もダメージを負いながらも脱出。
季逸「ウッ! 」
地面に倒れる。結が到着。
結 「お前達は何を企んでいる? 」
季逸「人間達に言う物か」
笑う。
肇、蓮助達も到着。
季逸「あの大空に、もう一度・・・」
と言った後、光の粒子になり、消滅。
肇 「高人類の最期か」
結も蓮助も頷く。

⑯町
帰って来た結達と町を防衛していた光空達が合流。
肇 「ウムツークの戦士皆さん、自警団の皆、街を守ってくれて、本当に有難う」
一礼。
光空「こっちこそ、団長や蓮助さんや結が生きて戻ってくれて、本当に良かったよ」
笑顔で迎え入れる。
皆、団員や戦士達が笑顔で喜ぶ。
距離を置き、商店の前の椅子に座る結。
季逸「あの大空に、もう一度・・・」
季逸の最期の言葉を思い出す結。
結 「大空」
蓮助「結さん」
振り向く。
蓮助「貴方のお陰で、この町が助かりました」
結 「貴方達自警団が居なかったら、この戦い勝てていなかった」
笑顔。
立つが、よろける。
蓮助「大丈夫ですか? 」
結 「ちょっと、働きすぎだったのかも無理し過ぎた」
回想・先程の戦闘で飛竜の尻尾をぶつけられて、吹っ飛ぶ結
笑顔言った後、青空を見る。

⑰海岸
一面に海が続く海岸。
N 「結と季逸の戦いが決着した頃、高人類の新たな作戦が開始していた」
砂浜に立つ青年(イメージ成田凌)。
青年「どうなってるんだ? 幻獣達は、俺達の町の海で何をやっているんだ? 」
海にいる巨大なイカの幻獣と空中に浮かぶセーラー服の少女。
そして、「To Be Continued」の文字。