ハードカバー、ソフトカバーというのは製本の仕様という話
オラ、アミーゴ・アミーガ☆
ネットを彷徨うただのばばあ、三屋城です。
活字を読みすぎてどこで見たかは忘れたのですが、こんな言葉が目に入りました。
「本の形態はハードカバーは駄目だしソフトカバーでも駄目、ラノベは軽過ぎるしハードカバーの小説だとコア層〜」
わかりやすく書くと、
本の形態としてハードカバーの小説は玄人好みで駄目ソフトカバーのライトノベルは軽過ぎる、
といったところでしょうか?
本好きの方や、ちょっとした知識のある人ならわかると思うのですが、何か引っかかりませんか?
そう、ソフトカバーのライトノベル、とまるでライトノベルしかソフトカバーがない、と言ってるように感じませんか?
事実ハードカバーの小説、と限定してしまっているこの文章。
小説の中にライトノベルも含まれるのですが……。
本のことを何よりも知っていそうな職業の方の文章、だったような気もするのですがうろ覚えなので割愛して。
私も詳しくはないので、ちょっと調べてみました。
とはいえ、門外漢なのでそこは専門家の力をお借りしたい……。
印刷会社さんのサイトにイラスト付きのわかりやすいページを見つけたので、以下引用です。
ソフトカバーとハードカバーとは
簡単に言うと、ソフトカバーとハードカバーという単語自体は、製本方法を指す言葉のようです。
ちなみに、一般文芸は大体ハードカバーで出る印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、ソフトカバーも存在し、大抵は同じく単行本と呼ばれてるっぽいです。
単行本については、以下が詳しかったのでまた引用です(引用ばっかりですね……けどわかりやすいのでヨシ!)
単行本、その言葉の指す意味
シリーズとして刊行されなければ「単行本」と呼ぶようです。
これは初耳。
ふんわりと漫画あたりの用語として単行本、という単語を捉えていましたが、厳密には漫画の中でも単行本とそれ以外がありそう。
けれどこれまでの刊行方法により、単行本という言葉が根付いたっぽい?
ともあれ。
シリーズではなく単独刊行が、単行本と呼ばれることがわかりました。
というように、用語には種類や分類といった役目があるのですね。
製本の種類で言えば、ハードカバーとソフトカバー。
刊行形式で言えば、単行本と叢書。
対となる単語はこんな感じですかね?
とはいえ我々が小説を呼ぶときには大抵「単行本」「文庫本」「ラノベ」「児童書」などと呼ぶのが多いでしょうか?
「単行本」が一般文芸(文芸全般という意味で使っています)の大きめの版を指し、「文庫本」がその一般文芸の小型化されたもの。
「ラノベ」はライトノベルの略ですが、昨今この言葉は難しくなっていて、「ライト文芸」なんて文芸とライトノベルの中間?作の言葉も生まれているので、おおよそパッケージが漫画やアニメ調のイラストである、位の感じでしょうか。
※下記はライトノベルという単語発明者によるポスト
児童書は『かいけつゾロリ』などの形式から、昨今では新書サイズの表紙の外枠? デザインが統一された、ライトノベルとの中間っぽい印象のレーベルがあるようです。
書いていて自分でも少し混乱気味です。
だいぶ地続きというか、グラデーションの間が狭いというか、細々種々、本って刊行され続けているのですよね、凄いなあ。
個人的な、本を買う時に気にすること
そもそもの違和感は、本をチョイスするときにまるで形態や種別によって「他人も選んでいるだろうと言っているような文章」でした。
確かに昨今、特装版とか、おまけがついたり美麗な装丁の特別な本があったりもします。
が、物語に吸い寄せられた人は、何を基準に本を選び手元に呼ぶのでしょうか。
私の場合にはなりますが、それはやはり第一に、懐具合です。
これはリアル生活かかっているので、無い袖は振れません。
ある種の真理です。
自分についた内臓脂肪は金塊にはならないし、奥歯に仕込んだ宝石なんて夢のまた夢。
お財布と相談し、予算を見極め、その中でなるべく欲しい本をどうしても順位づけとかどこに惹かれてお迎えしようと思ったか、という観点でもって選ぶのです。
どうしても装丁が気に入りそれがお迎え順第一位なら、選んで他はまた今度。
物語としてはお迎え順位一位があり、装丁にこだわりなく廉価(庶民に有り難いことに)な文庫も出ているなら文庫と、余った予算に他の本を捻じ込む。
今月は金欠だー、だけどあれがどうしても読みたい!
なら、図書館へ出向いて書架にあるか見てみる。
今時だとネットから検察をかけたり、同都道府県内であればおおよそ取り寄せて借りることも可能だったり。
お近くの図書館が承認を受けていれば、図書館間貸出しサービスの力を借りられたりもするようです。
自分が持っているお金、資金というのは変えようがありません。
それならば工夫し、お迎えする順番を決めたり、読んでまず判断したい場合公共のサービスを使ったりしても、良いわけです。
身を崩すわけにはいきませんからね。
生活第一です。
ライトノベルは基本的にティーンエイジャー向けの、多分金額も形態もそれに即した本です。
軽いがどーのということもなし。
一般文芸は昔からあるだろう本の形態をおそらくは引き継いできた、本です。
硬いからダメでもなんでもないと思います。
凶器にしたらダメですけど。
活字好きとして、ちょっと、文章が不自由……と思った冒頭の言説。
要は、新しい形態で本が出したいなぁ、って言いたかったのかなって思ったんですけど。
なら、他を貶すことなくなくない?
なくなくなくなくなくなくなくない?(どっちの意味かがわからなくなりました)
話を戻して。
新しい形態の本、大歓迎ですよ。
私もふと思ったことあります。
想像するのに難しい場面のところを、一枚絵とか漫画にしてみる実験本とか。
これはほぼ、原たかし先生の『かいけつゾロリ』からの着想ですが。
AR?でしたっけ、読み込んで作品の一場面の映像が見られる、とか。
まだ見ぬ書物がお目見えしたら、是非手に取ってみたいなと考えています。
本が売れなくなってきている、と言われる昨今、映像などのコンテンツと共存していかなくてはいけないというならば。
自由な発想で色々な本が出るのも、楽しそうで良いなぁと思った、いち読者にしてただの消費者なのでした。
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