手塚治虫 (どろろ)
久しぶりにどろろを再読。
・・・で、今回読んで一番気になったことは所謂差別用語っていわれている言葉がどんどん出てくるってことです。
例えば、<法師の巻>の百鬼丸のセリフ。
(秋田書店 サンデーコミックス 昭和46年初版発行 昭和50年13版発行)
「おれの目も
〇タワ……耳も
口もはなも……
手も足も みんな
〇タワなんだよ」
〇部分は勿論表示されていますがここでは伏せておきます。
それが文庫版になると↓こんな感じになっています。
(秋田書店 文庫版 平成6年初版発行)
「おれは目も
見えず……耳も
口も鼻も
手も足も みんな
だめなんだよ」
昭和50年頃はまだまだ差別用語とは言われてなかったんですね。
そういえば私の子供のころは今では差別用語だと言われる言葉が普通に使われていたように思います。確かにそういう言葉は使わない方がいいのでしょうが、だからといって差別が昔に比べて減っているのでしょうか?
差別を無くすにはもっと根本的なところ・・・考え方とかね・・・そういうものが大切なのではないかな・・・って思います。
だから差別用語を使っていても「どろろ」を読んで差別的な作品だとは思いません。
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