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かぼちゃコロッケの衝撃。

オンライン飲み会に続き、オンラインお茶会をした。再び大学の時の友達だが、今回は学部で一緒だった女子たちだ。私以外は西日本の子ばかりで、やはりオンラインでなければそうそう会えなかったと思う。
今回は4人とも結婚して子どもがいるという状況。私は今まで知らなかったけれど、子どものいる子同士が共通言語で話す世界があったんだなと気付く。でも、私に子どもがいない間はそれを使わないでくれていた優しい子たちだ。

今日の晩御飯もう決めた?という一人の問いかけに、ある子が答えた。
「かぼちゃコロッケ」

衝撃だった。もう決まっている、というだけではない。手のかかりそうな献立、しかもそれ一品で一食にはなりにくいから、副菜もつくるのだろう。朝のうちに献立を決めて解凍しておかないと、と彼女は笑っていた。

彼女は結婚して引っ越し、上の子が生まれたときに仕事を辞めて、去年から自宅で、知り合いの会社の事務代行を請け負っているという。
なぜブランクがあっても仕事に復帰できるのか分かった気がした。きっと彼女は、主婦の仕事をすごいクオリティでやってきたのだ。いろんなことに挑戦して、手を抜かないで。予算を把握して、その中で自分も楽しんで。子どもたちを育て、旦那様を支え、優しく、時にたくましく。だから、自分に自信を持っているのではないか。かっこいい、と思った。

私は主婦になるのが怖い。家事に言い訳がきかない、というだけでなく、仕事のキャリアに空白ができるのが怖い。一度途切れてしまったら、やりたい仕事にはもう就けないのではないかと思ってしまう。

自宅で新しい会社の仕事を始めるとなれば、わからないことを誰にどういうタイミングで聞くのか、とか、出勤するより高いコミュニケーションスキルが必要になると思う。でもきっと彼女は適切にコミュニケーションが取れるから、仕事を続けられているのだろう。それができるのは、この時にこれを聞くべきだ、と自信を持てるからなのではないか。
そしてその自信は、もちろんそれまでの仕事から得たところも大きいだろうが、その後の主婦の期間も含めて、彼女が積み重ねてきたものからきているのだろうと思う。たとえ、積み重ねるものが途中で変化しても。

きっと今の仕事のご縁を連れてきたのも、彼女の積み重ねなのだろうと思う。そしてその仕事をきちんとやって、また信頼を得るのだろう。もしかしたらさらにご縁が広がっていくのかもしれない。
そういう生き方はすごいと思う。

自分に自信を持つことで人生は変わるのかもしれない。
私も、自信を持てたなら。それだけで言動が変わり、夢に近づくような気さえする。
同級生って、自分の刺激になりやすいのかもしれない。

毎日ご飯を考えるのが大変、と私や他の子がぼやくと、彼女はおすすめだというブロガーさんのサイトを教えてくれた。後で見てみると簡単で材料も凝っていなくて、翌日早速使わせてもらった。こちらの状況を察してさらりと助けてくれる、彼女のそんな優しさが学生時代から好きだったのだ。

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