誰も書かない、女子がプロ棋士になれない理由

 2025.1.22──
 西山朋佳女流三冠が挑戦したプロ棋士編入試験、最終局に敗れ不合格となった。かつて挑戦した福間香奈女流も不合格だった。街にはあらためて「やはり女子はだめか」「女子がプロになれないのはなぜ?」の声がうずまいている。
 ぼくは、ぼくの知る限りだれも指摘していない点に気がついた。

 その前に、将棋ファンならご記憶だろう。先日、渡辺明九段が、対局中に足(ひざ)の痛みのせいで対局途中の棄権(投了→負け)となったことを。そしてそれは、多年にわたる対局姿勢つまり正座が大きな要因だったことを。
 羽生永世七冠はじめ少なからぬ棋士に同じ症状があるらしい。そう、足のトラブルは棋士の職業病と言われている。
 話を戻そう。男子棋士は対局中に足をくずす(あぐらをかく)ことができる。女子棋士はあぐらをかくことができない。正座を続けなければならない。
 これは大きなハンデではないだろうか。これこそ女子がプロ棋士になれない理由の1つだと思われる。

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