カスタマー・ハラスメント(カスハラ)について
サービス・接客業を10年近くやっていると色んなお声をいただきます。
罵詈雑言を浴びせてくる方もいらっしゃいますが、個人的にそういう人を対応する方がまだ楽です。
「はいはい。まーた言ってるよ」と大人の心で、駄々をこねる子供を見るような気持ちになればいいので。
ムカつきますけどね。(笑)
しかしそれよりも厄介だなと思うのは、「○○すべき」と諭してくる方です。
「君はもっと客様を敬うべきだよ」
「セラピストなら、多少のセクハラにも耐えるべだ」
「個人で経営してるなら、もう少し価格を下げた方がいいよ」
こういう言い方をしてくるカスハラは、自分がまさか「カスハラ」認定されているとは思っていません。
彼らは彼らの正義のもと、良かれと思って色々言ってくるのです。
その証拠に彼らはよく、
「このアドバイス、本当は有料だよ?」
「あなたのために言ってるんだよ?」
「うまくやってる店のやり方を共有してあげてるんだよ?」
などと、さも自分の言葉が偉大かのように言ってきます。
ハッキリ言って余計なお世話です。
そんなにアドバイスをしたいのなら、他人に色々言うのではなく、自分でやればいいのです。
ところが、
「素晴らしいですね!そこまでなんでも理解されてるのなら、ぜひご自分でやってみてはどうですか?」
と僕が言うと、
「いや~。自分はそんなこと…」とゴニョゴニョ言って、自分にはできない言い訳をし始めます。
他人にはやれというのに自分ではやらないってなんなのでしょう?
そして、こちらが要望に応えないと、
「え?どうしてやらないの?」
「サービス業としてやらないっていうのは…ちょっとどうなの?」
と、やらないこちら側を悪者に仕立ててきます。
さらに厄介な方の場合は、
「お金もらっといてこの程度のサービスってどうなのかな?」
「今のあなたのサービスが、この対価に見合ってると思う?」
などと言って、こちらの自尊心を下げにかかります。
そして最後は懇願します。
悲しい顔をして。
「ちょっとくらい言うこと聞いてよ…」
「今回だけ。自分だけ。特別にこの値段でやってよぉ」
罪悪感を誘ってくるのです。
もちろん全部スルーします。
スルーしてもムカついて仕方ないので書き綴ってみました。