そこに愛はあるんか?
今日は24時間テレビの放送日らしい。子供の頃は熱心に見た時期があったけれど、分別のつく年齢になってからは見なくなった。それでも、家族の誰かが見ていたり、たまたまテレビがついていて見ることがある。
そういえば、昨年たまたま見かけた24時間テレビでモヤモヤする場面があったのを思い出した。
ちょうどウクライナ戦争関連のインタビュー場面で、ウクライナの幼い女の子が棺の絵を描いて「プーチンを殺したい。」と言っているのを見て驚いた。背筋がサーッと寒くなる位に怖くなって直ぐにチャンネルを変えたのを覚えている。
幼い子供がこんな言葉を口にするのを放送する意味って?とモヤモヤが一気に膨れ上がった。番組としては子供がこんな言葉を口にするほどの惨状を伝えたい意図があったのかもしれない。でも、自分がこの子の母親だったら、その言葉を否定しないし、そんな気持ちも受け止めてあげたいけれど、それをテレビで放送などされたくない。そんな娘の姿を映像に残されるのも考えただけでゾッとする。ここだけは母と子、二人だけの個人的な事柄にしておいて欲しい。そもそも「娘のこの言葉を世界中に届けて下さい。」なんて母親がいるのだろうか?
私が映像編集のスタッフだったら、この場面は間違いなくカットしていた。だって『愛は地球を救う』がキャッチフレーズの番組にはそぐわないもの。この場面を見て「制作に愛が無いよなー。」と思ったのは私だけだろうか?視聴者の多くは「子供にこんなことを言わせるようなロシアが悪い!」と思ったのだろうか?
ついでに24時間マラソンにも愛を感じられない。ランナーの方がまるで何かの人柱のように見えてしまい、辛くて見ることが出来ない。
『愛は地球を救う』はずの24時間テレビを見ると『そこに愛はあるんか?』と思ってしまうのは何故だろう。