見出し画像

恥ずかしいけれど、嬉しいのです。

 このところ耳の調子が悪く朝方は軽い眩暈もあるので、先週は午前中はテレワーク、午後から出勤とした。こんなふうに柔軟に勤務が出来るのも、今の職場と時代のお陰だと有難く思う。周りを見ると、長年勤めている私と同じ50代女性は本当にタフな人が多い。なにより先ず身体が驚くほど丈夫!!そんな彼女たちと圧倒的な身体の差を感じながら私は私で微調整をしながら勤めている。

 平日の午前中に自宅で仕事をしていて気付いたことは、どうやらリビング前のテラスを猫が行き来しているということ。休日に庭先で猫を見かけることも殆んど無いのに、午前10時頃に連日レースのカーテン越しに白と黒の斑猫が向かって右手から左手にはけていくのを目にした。留守中の家の秘密を知ったようで何だか少し嬉しくなった出来事。それに、先週は水曜日から暖かい日が続いたのも嬉しかった。体調不良でも暖かいだけで、どこかホッとする。やっぱり寒さって人に無意識に緊張感を与えているんだろうな…と思った。そして、昼休みの時間を使っての職場への移動も、同じ道のりなのに普段の出退勤の時間帯と違ってハツラツとした陽射しが気持ち良く、気分も明るくなる。こんな些細なひとつひとつが嬉しい年頃。

 職場では年度末に向けての締切りが続いているなか金曜日は月末も重なり大忙しで、この日ばかりは朝から出勤となった。案の定、定時に帰ることも出来なくて職場を後にしたのは午後8時頃。今週も無事に仕事を終えられたことにホッとひと安心して、たっぷりの生クリームを食べたい気分だったのでローソンに寄ってプレミアムロールケーキを買って帰った。

 土曜日はもう3月になっていた。暦で雨水を過ぎたら娘のお雛様を飾ろうと思いながらも後回しになっていたので、慌てて物置きから出して飾った。娘は「別に、もう飾らなくてもいいのに。」と素っ気ないことを言うけれど、内心は嬉しいハズだと勝手に自己満足する。子供って、いくつになっても親が自分に対して気に掛けたり、手を掛けてくれるのが嬉しいもの。だって私がそうだから(笑)

 50歳を過ぎて恥ずかしいけれど、親が子供の自分を気に掛けてくれることが純粋に嬉しい。口では『もう、私のことなんか心配しなくて大丈夫だから。』なんてソレっぽいことを言うけれど、本当のところは『気に掛けてくれてありがとう。嬉しいよ。』と思っている。恥ずかしくて80歳近くの母には言えないけれど…。

 


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集