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北海道で有機じゃがいも・玉ねぎ・にんじんを栽培!大雪を囲む会に行ってみた!

今回インタビューしたのは、北海道でじゃがいも・玉ねぎ・にんじんをメインに有機栽培に取り組んでいる「大雪を囲む会」代表を務める一戸さん。

グループ全体の栽培面積はなんと130ha!
東京ドーム約27個分という、想像もつかないような広さです。

組合員理事さんとともに畑を見学してきましたよ。

大雪を囲む会に行ってみた!

もともと慣行栽培を行っていた一戸さん。
化学肥料や農薬の使用によって土が痩せてしまったことをきっかけに、有機栽培への大規模な転換を行ったそうです。

転換当時から有機農業についての勉強会を行っていましたが、2000年に改正JAS法が施行されたのをきっかけに2010年に「株式会社大雪を囲む会」を立ち上げました。

生産から販売までをグループ内でまとめることで、より多くの有機農産物を提供できるようにしたいとの想いが。
2024年現在、8戸の農家で構成されていて、新たに5戸が加入予定の頼もしい生産グループです!

メインで栽培している有機野菜は、じゃがいも・玉ねぎ・にんじん。
その他に小麦と大豆などの穀物類も栽培しています。

土づくりに重点を置いた島本微生物農法

大雪を囲む会は、島本微生物農法についての勉強会を実施していた中で設立された生産グループです。

島本微生物農法は、土づくり・葉面散布・発酵肥料の3つを主軸とし、栽培工程で適切な資材を使用しながら、地力を高めることで野菜がもつ生命力を最大限に高めることを目的としています。

とくに土づくりは微生物農法の根幹とされており、一戸さんは自家製のたい肥を作ったり、ぼかし肥料を作ったりと、有用な微生物をたっぷりと含んだ土づくりを意識されていました。

メンバー全員がまったく同じ方法で取り入れているわけではありません。
それぞれの畑の特色や栽培する野菜に合わせて、無理のない土づくりを行っています。

有機にんじんの栽培方法は?

大雪を囲む会で栽培している有機にんじんの面積は、24ha。
今回は大雪を囲む会の代表を務める一戸さんに、土づくりから出荷までの流れを教えていただきました。

種まきはシーダーテープを使用

にんじんの種まきはシーダーテープと呼ばれる、テープの中に種が等間隔で封入されているものを使用。
間引き不要なのが嬉しいポイントです。

種まきが終わったら、あとは雨が降るのを待つのみ。
北海道の美幌地域は日中と夜の気温差があり、夜露などの自然の恵みを受けながら成長していくんだとか。

今年の発芽は順調だそうです!

広大な面積の草取りは機械&「でめんさん」

にんじんが発芽するのに合わせて、雑草も徐々に生えてきてしまいます。
雑草の種はにんじんの種よりも浅いところにあるため、表面を機械でなでるようにして走ることで、雑草を取り除くんだそう。

しかし機械ですべての雑草を取り除くことはできません。
機械で取り切れなかった雑草は「でめんさん」と呼ばれる方たちが手作業で除草します。
「でめんさん」とは北海道の方言で、農作業の手伝いをする働き手のことです。

「でめんさん」が1日で管理できる面積は、雑草の生え方によって全然違うんだとか。
取材時に見せていただいた縦200mくらいの畑は、ヒエと呼ばれるにんじんの芽と似ている雑草が生えているため時間がかかってしまい、1日で1列しか終わらないとのこと。

除草作業を体験した理事さんからは「どれがにんじんなのか見分けがつかない・・・」といった声があがっていました。

収穫後は0.5℃の冷蔵庫で3~4日間保管

にんじんは収穫後、選果場で洗浄され、サイズ別に振り分けられます。
サイズごとに10kgの段ボールに詰め、その後コンテナへ。

コンテナは段ボールが70個入る大きさなので、約700kgのにんじんが入る計算です。

このコンテナを200個入れられる広さ1.5aの冷蔵庫に入らせていただきました!
0.5℃で管理されているためとても寒く、震えている人もちらほら。
体の芯まで冷える寒さでした。

有機にんじんは出荷までに3~4日冷やすそう。
しっかりと冷やすことで、傷みが少なくなるのだとか。

有機にんじんを栽培する一戸さんに聞いてみた!

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👇この記事を書いた人

※こちらの記事は、2024年11月29日「みっくすなっつ」に投稿された内容です。

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