制作の裏側を公開!MIXI社内イベント「Designer's Meeting」のデザインができるまで
MIXIでは社内デザイン職の相互理解を目的に、ナレッジシェアイベント「Designer’s Meeting」を行っています。
毎回、社内にあるたくさんのデザインの知見や学び、気づきなど、生の声をシェアしています。
■「Designer’s Meeting」の詳細はこちら
11回目の開催にあたり、「Designer's Meeting」のキービジュアルとオープニングムービーをMIXIデザイン本部で新たに制作しました。
今回は、制作を担当した各デザイン職の思いやどのように制作が進んでいったかを紹介します。
なぜ「Designer's Meeting」のデザインをリニューアルしたのか
「Designer's Meeting」は2021年4月よりスタートし、デザイン職はもちろんエンジニア職やビジネス職など、毎回100人以上の従業員が参加しています。
開催を重ねていくなかで、いくつかの課題が出てきました。
■現状と課題
社内でのイベント認知は上がってきているが、「Designer's Meeting」を象徴するキービジュアルがない
わくわく感を演出すべきオープニングムービーのカウンドダウンが30秒と長く、登壇者の緊張感を助長してしまっている
そこで、
数ある社内イベントの中での「Designer's Meeting」のブランドイメージを構築する
視聴者や登壇者のモチベーションを高め、社内の一体感を醸成する
ことを目的に、キービジュアルとオープニングムービーを制作することになりました。
■制作で大事にしたポイント
課題や目的をふまえ、以下の3つをポイントにコンセプトを策定しデザインを進めました。
「Designer's Meeting」のコンセプトを象徴できているか
「交流」「コミュニケーション」「温かみ」「リアル」「シナジー」といったキーワードが伝わるかデザイン職独自のオリジナリティや個性を表現できているか
社内におもしろいデザイン職がいて、たくさんのおもしろい仕事があるんだということを感じとってもらえるかデザインの可能性を広げられているか
MIXIのコーポレートブランディングを意識しつつも、デザインの遊び心で楽しい雰囲気を醸し出せているか
■制作メンバー
・グラフィックデザイン
デザイン本部 ブランドデザイン室 デザイングループ 國分
・ディレクター
デザイン本部 動画クリエイティブ室 コンテンツディレクショングループ 松田
・モーショングラフィックス
デザイン本部 動画クリエイティブ室 CGデザイングループ 森
・サウンド制作(BGM/SE/MA)
デザイン本部 動画クリエイティブ室 クリエイティブサウンドグループ 池田:ディレクション、橘井:BGM制作、熊谷(外部パートナー):SE制作/MA
コンセプトのヒントは、自身の過去の経験から
グラフィックデザインは、デザイン本部 ブランドデザイン室 デザイングループの國分が担当しました。
「Designer's Meeting」はクリエイターが集まり、交流しあったり、刺激しあったりするカジュアルな場。
國分の頭の中には、過去フリーランス時代によく参加していたクリエイター同志の交流会が頭に浮かんだそうです。
そして、以下のデザインコンセプトを設定しました。
完成したキービジュアルがこちら
「Designer's Meeting」の頭文字の「D」と「M」をiPadで何度も何度も描いて、最終的に吹き出しの髪型デザインにたどりつきました。
MIXIのミッションの大事な要素でもある「コミュニケーション」が象徴的に描かれています。
また、DさんとMさんの服はMIXIのロゴで使用している赤とオレンジで表現しています。
にぎやかなイメージを表現したオープニングムービー用デザイン
「Designer's Meeting」の仮想空間をイメージした引きの絵です。
デザイナーの國分が観光で訪れた思い出の地、デンマークのベルビュービーチ(※アルネヤコブセンがデザイン面で大きく関わったビーチ)から着想しています。
青い空、海、グリーンと、そこに映える白い建物などの印象が元になっています。こんな場所でホームパーティーのようにデザイン職が集まって交流できたらいいなという思いでデザインしました。
建物のなかでは、コーヒー(茶色の線)を片手に交流している各デザイン職のメンバーたち。等身を長くすることで、カジュアルならがも可愛くなりすぎないように配慮しています。
カラフルな色を使うことでにぎやかさを演出しつつ、赤とオレンジを印象付けるために、周りのメンバーは寒色や中間色でカラーリングしました。
各デザイン職を表現したメンバーのデザインです。
髪型はその職能の頭のアルファベットを、服はくどくなりすぎない程度にそれぞれの職能の印象を図柄化してます。
例えば、サウンドデザイナー(1番右)の服は波形に、UIUXデザイナー(1番左)は、要件整理のイメージになっています。
制作の目的や伝えたいことをヒアリングし、ムービー制作へ
グラフィック素材が揃ったあと、オープニングムービーの制作はモーショングラフィックスをCGデザイングループが、サウンド制作(BGM / SE / MA)をクリエイティブサウンドグループが担当しました。
ディレクターの松田は、コンセプトをもとに構成を検討していきました。
🎥 でき上がったオープニングムービーはこちら
モーショングラフィックス制作のポイント
テーマは「コミュニケーション」。ポイントは吹き出しの動きです。
デザイン職のメンバー同士が会話し、意見がぶつかり合い、まとまっていく様子を表現しています。
当初は2つの吹き出しが混ざりあったあと、雲になるシーンを想定していました。
しかし、かわいらしくて今回のコンセプトに少し合わないという話になり、コンセプトにあう表現にするにはどうすればよいか、制作メンバー全員で意見を出し合い検討を重ねました。
吹き出しの2色を混ぜると微妙な色になり、さわやかな風景が濁ってしまいます。
そこで、ぶつかりあったあとに2色のストライプ柄になる案を採用しました。
2つの吹き出しはすんなり混ざりあうのでなく、意見がぶつかってまとまることを表現するために、ぐにゃっとした動きをつけています。
建物は、映像ソフト「After Effects」を使用し、奥行きや立体感を出しました。
2D画像の屋根、柱、壁のレイヤーを前後に並べることで、3次元グラフィックス処理技術を使わず疑似的に3Dっぽく見せています。
テーブルの白い丸は線の色を黒ではなくグレーにすることで、手前の線と奥の線の太さの違いを目立たないようにする工夫をしました。
サウンド制作のポイント
BGMはにぎやかで楽しそうなイメージを主体にしつつも、コミカルに寄りすぎず、オシャレでカッコいい印象も持たせたオリジナリティのあるテイストに仕上げました。
クラップ(手拍子)を取り入れて楽しい雰囲気を出しながらも、どっしりとしたリズムの音色を採用。ガヤのような要素も薄っすらと織り交ぜることで、にぎやかな印象にまとめています。
工夫したところは、キャラクターがわいわいと楽しそうに会話をしているイメージを効果音で表現した点です。
映像には通しでキャラクターのモーションが入っています。
各キャラクターの動作に微妙にニュアンスの異なる音を付けて会話をしている様子を表現し、聞きやすい音になるように工夫しました。
MIXIのインハウスデザイナーとして働くことの魅力
先日、新しいキービジュアルとオープニングムービーを使用したDesigner's Meetingが開催されました。
イベント参加者や登壇ゲストからは次のようなコメントが寄せられました。
今回の制作はすべてデザイン本部のデザイン職が担当しました。
デザイン本部には、企画・デザイン・ディレクション・撮影・CG・サウンド ・PMなど、あらゆるスペシャリストが揃っています。
そんなMIXIのインハウスデザイナーとして制作する魅力は、
コミュニケーションが取りやすく、意見を出し合い切磋琢磨しながらつくり上げていくことができる
「つくって納品して終わり」ではなく、その後のユーザーの反応や反響を見続けることができる
デザイン職同士で新しい刺激やコミュニケーションが生まれ、成長につなげることができる
などが挙げられます。
オフィスでも密に連携をとったり、細かい部分まで詰めながら制作していたりとコミュニケーションが活発に行われています。
それぞれのデザイン職が共通の価値観をもっているからこその連携プレーだと思います。
これからも私たちは常に新しいデザインを求め、チャレンジし続けます。
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