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私たちは何を見ている?

最近、美容師さんに教えてもらった塗料「黒色無双」。

光吸収率99.2%という、なんともおもしろい塗料。

実際に塗ってみると立体のものでも完全に平面に見えるのだから、本当に不思議。

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髪を切ってもらった後、一頻りこの塗料の話で盛り上がった。

美容師さんが実際にこの塗料を試して作ったオブジェの動画も見せてもらった。

本当に目の錯覚かと思うくらい、全てのものが平面に見える。

その動画を見ていると普段どれほど光の反射で自分がモノの形を認識しているのかを体感する。

目の前にあった自分の水筒にこの塗料を塗ったら、きっと長方形にしか見えないのだろう。今は、光の反射があることで円柱の形だと「わかる」けれど。

帰り道、その動画や会話を思い出しながらふと思う。

「私は一体どれだけのものを「正しく見ている」と思っているのだろう」と。

トリックアートという分野が存在するけれど、あれはもしかしたら私たちに「自分の目で見たものが全て」はないことを教えてくれる一つの方法なのかもしれない。

これはモノだけじゃなく、コト・ヒトにも言えること。

「あの人はこういう人。。」

「こういう方法は、こういう結果を生む。。」

「これができる人だからあれもできる人。。」

「あの時こうだったから、今もこう。。」

無意識に自分の思考が全てになっていて、目の前にあるモノ、見えているコトがその存在の全てだと思ってしまう。

もちろん目の前にあることが全てで、自分の認識が正しい場合もたくさんあると思う。

だけど、このリンゴの写真のように見た目は半分のリンゴでも、実際は丸々一個の丸いリンゴに塗料が塗ってあるという場合もあるんだということを覚えておきたいなと思う。

そして、半分のリンゴなんだと感じることが全てということもあると思う。

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