見出し画像

原爆の証言者

問題作である「原爆の証言者」は1986年に江波のNさんが作った被爆者の男性が一方的に話すのをノーカットでビデオ収録してタイトルを付けただけの映像作品です。
登場する被爆者の男性は江波で昔から有名な歩行者を捕まえては一方的に論戦を仕掛けてくるので有名な人でした。この男性に、広島電鉄江波車庫前電停で江波中生徒が捕まり(わざと捕まるように中学生が挨拶した)広島銀行江波支店を通り過ぎ喫茶デルタの前で近所のおばさんに無理矢理手を引かれて男性から引き離されるまでの30分間の作品。
6車線の道路を挟んだ反対側から望遠での映像の隠し撮り(江波車庫前の横断歩道から喫茶デルタまでの道路は直線で道路を挟んで遮るものも当時は無かった)を続けて音声は中学生に持たせたマイクロカセットで録音した音声を編集で合わせています。
自身の被爆体験に始まり、自身の性体験、兵役戦争体験、最後は社会党(自民党ではない)と中曽根総理(当時の現職総理)、米ソの悪口を延々話す内容です。被爆者は決して聖人ではないことを教えてくれる作品です。裏ビデオのような形でしか普及しなかった作品なので視聴は困難でしょうが、もし見る機会があったらぜひ見て下さい。

被爆者で反戦主義者で快楽主義者の爺さん
知ってる人なのでそれなりに似せて描きました
1990年頃に亡くなっている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?