「~が」or「~は」一文字違いの恐ろしさ
わたしたちは言葉によって
人生を支配されています。
日々の生活で
「どういった言葉を使うか」によって
良くも悪くも心に変化が起こり、
その後の行動につながります。
楽しく愉快な人生を送るか。
暗くつまらない人生を送るのか。
「極端では!?」と思うかもしれませんが、
何気なく使い続ける”言葉”だからこそ
ボディブローのようにじわじわと
心の変化を浸食していくもの。
『言葉の選択』には注意が必要です。
今回のテーマは
「~が」or「~は」一文字違いの恐ろしさです。
「あなたが」「わたしが」
「彼が」「彼女が」
と
「あなたは」「わたしは」
「彼は」「彼女は」
の違いです。
一見すると、
大きな違いがないように感じます。
ただ、冒頭でお話ししたとおり
「~が」と「~は」では大きく異なる点が…
”他責”か”自責”の違いです。
他責とは、物事の結果や原因の責任を
自分以外の人や状況にあると考えること。
反対に
自責とは、物事の結果、原因の責任は
つねに自分にあると考えること。
「~が」は他責であり、
「~は」は自責です。
たった一文字の使い分けによって
物事の捉え方は大きく変わります。
なぜ、「~が」と「~は」の使い方に
注意しなければいけないのか。
皆さんと共有して
理解を深めていただければ幸いです。
では、いってみましょう(^^♪
✔責任感の
違い
「~が」と「~は」の違いとは
”責任感の違い”です。
「~が」は他責。
「~は」は自責です。
「Aさんがこうした」
「Aさんがあれをやった」
「Aさんがやってた」
と言うと、あきらかにすべての責任は
Aさんにあるように聞こえます。
ただ、はたして
本当にすべての責任がAさんにあるのでしょうか。
意外にも蓋を開けてみれば、Aさん以外にも
原因となる根拠は複数あがるもの。
ところが、
「Aさん”が”」と言葉を使うことで
あたかも「すべての責任はAさんにある」と
錯覚を生みます。
そして、その言葉を使った人は
当事者から外れ、責任から逃れます。
「Aさんはこうした」
「Aさんはあれをやった」
「Aさんはやってた」
「~が」を「~は」へ変換しました。
どうでしょう。
一気に印象は変わりますよね。
一番に感じるのは、Aさんに
責任を丸投げしていない点でしょう。
あくまで、Aさんの取った行動は
ひとつの選択肢であって責任を取る必要はないこと。
また、Aさんの行動そのものを否定せずに
「そういった考え方もあるよね」と
受け入れられるように感じます。
口癖のように「~が」と使う人は、
知らず知らずのうちに周囲から
「責任をなすりつける人」とレッテルを貼られているかも…
要注意です。
✔思考の柔軟性
「~が」と「~は」の違いには
”思考の柔軟性”も大きな特徴です。
前述したとおり
「~が」を使うと、一方的に相手へ
責任をなすりつける言葉へ変貌します。
同時に、
「相手が勝手にやったこと」と思考停止し
その事柄から学びを得られません。
「相手は相手、自分は自分」と
線引きするのです。
たしかに必要以上に
相手のしなければいけないことに
首をつっこむのはご法度でしょう。
だからといって、
「Aさんがやっていたこと」と言い切ると
あたかも「Aさんのやったことは悪いこと」
「自分には必要ない」と勘違いに陥ります。
これでは、いつまでたっても
自らの思考に偏りが生まれて
平等に物事を判断するのは難しくなります。
反対に
「Aさんはやっていた」と変えると
Aさんの行動も考えられるし、
けして、間違いではないと
心を軽く柔軟に受け止められるでしょう。
相手の考え方も受け入れつつ
自分の考え方も主張する。
そのためには
「~が」ではなく「~は」と言葉を変えれば、
バイアスに惑わされることなく
正しい価値観で判断できるのではと考えます。
「~が」とは、文章で使う場合、
逆接のみで使用します。
つまり、「が」の前方に付く文章と
後方に付く文章とは意味合いが異なります。
もっといえば、
前方に付く文章にたいして
「予想外の結果」を結びつける関係性を作るために
「~が」を使用します。
そう考えると
言葉として「○○さんが~」とよく喋る人は、
つねに誰かに責任転嫁し、つねに誰かの落ち度を探し
つねに自分は悪くないと主張しているように聞こえます。
なぜなら、予想外の結果を求めて
「自分にかまってよ」と言っているようなもの。
ちょっと、悲しい事実ですよね。
それこそ、他人に依存して
自分一人で楽しみを生み出せない
と言っているようなもの。
これでは、自分自身をがんじがらめにして
周囲の言動を気にして自分にとっての
本当の答えが見つけづらいのではと感じます。
「~が」
「~は」
たった一文字の違いですが…
その一文字を使い続けるだけで
人生の岐路を大きく踏み間違えるかも。
ぜひとも、
参考にしていただければ幸いです。
では、また。
失礼します。
サポートしていただければ、あなたの習慣活動を全力で応援します!!