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アルバイト先で感じた「俳優」というレッテルへの葛藤

東京へ上京し1年目。

映画の専門学校に通いながら俳優を目指していたころの話です。

単発のアルバイトでは収入が足りなくなり、飲食店でアルバイトを始めることにしました。

1.アルバイト

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僕は高校生のころ、アルバイトで大失敗した経験があり、働くことへのコンプレックスがありました。

コンプレックスから失敗することへの恐怖心があり、一つの場所で働き続ける自信がありませんでした。

そうも言ってられないので、アルバイトを募集しているお店を探し、家の近くにあった新規オープンの飲食店で働くことに。

新規スタッフであれば、みんなスタートラインが一緒なので、上手くやっていけるだろうと思い、まずは働いてみることにしました。

2.働いてみると

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新規オープンのお店ということもあり、アルバイト先には決まったマニュアルがありません。

ほとんど準備が整っていない中、ひとまずオープンしたようなお店でした。

イタリアがテーマのカフェ&バーで、料理もお酒も英語すべて英語表記。

スタッフとして働く側の僕でも、メニューを見ただけではどんな料理なのか分かりません。

そんな状態でお客さんが来店し、「ひとまず接客して!」と言われ、ガッチガチの状態で接客に行きました。

3.わからないことだらけ

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接客に行くと、案の定お客さんから質問の嵐。

このパスタは何が入ってるの?
これはどんなお酒なの?

僕に聞かれても詳しいことが分からない上に、接客なんてやったことが無い状態。

「少々お待ちください!」とお客さんに伝え、店長に聞きに行くことの繰り返し。

これは〇〇。これは△△。

店長にその都度説明されても覚えきれず、毎度毎度聞きに戻る僕を見て、お客さんも呆れてすぐに帰ってしまいました。

4.店長からの無茶振り

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明らかな準備不足の状態で、客足がまったく伸びず。

最初は優しかった店長も、次第にイライラを僕にぶつけるようになってきました。

俳優やってるんでしょ?芝居だと思ってやってよ

その内、僕が俳優であることをネタにして、無茶振りをしてくるようになりました。

はい、お客さん来たよ。役所広司になりきって行って来て。

「この人、バカにしている・・・」と思いながら、接客中も店長の視線を感じ、まったくスムーズな接客ができません。

あまりのプレッシャーと、上手くできない悔しさに、カウンター裏で悔し涙を流したこともありました。

もう限界だと感じてアルバイトを辞めることにしました。

まとめ

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当時の僕はまだまだ未熟で、辛い経験となりましたが、今振り返るともっとできることがあったと思います。

東京へ来て俳優を目指す日々は、良いこともあれば、辛いこともありました。

今となっては、すべて学びが多かった貴重な経験の数々です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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