3月第一週に詠んだ短歌
制服を着ているだけで青春と形容される十代女性
二重窓降り積もる雪戦闘機この街にまだ人のいること
病棟は四季から外れ窓ガラス越しの桜が虚構に近い
すれ違う人それぞれが過去または未来の私である可能性
加速して故郷を去る東京は強いN極だからごめんね
あなたにもこんな寂しい曲を聴く夜があること#Nowplaying
足が着くことに気付いて雲梯に別れを告げた九歳の春
深海の瞳を選ぶ君のため流す涙を見られないため
三時間無料のために二千円分の何かを探す一階
深夜とは都市伝説で本当はファミリーマートも七時開店
対極の二人が出会いそれぞれの武器で倒したスターバックス