三浦くもり
主にエッセイです
Twitterに投稿したものです
たまに書きます
最終更新 2024/07/10 自己紹介名前:三浦くもり(みうら くもり) 生年月日:2000年☁️月☁️日 出身地・居住地:東京都 職業:会社員 連絡先:miurakumori@gmail.comまたはXのDM 【アカウント】 Twitter(現:X) Instagram Threreads YouTube(閲覧用) note (このページ) ※名前、アイコン、ID(@miurakumori)全て同じです 主な作品リンクをクリック(タップ)すると移動します。
どうしようもなく不安に駆られることがある。私にとって不安とは、突然訪れるものではなく、日頃から傍にあるものだ。普段は仕事や生活に気を取られて存在を忘れている、或いは目を逸らしているのだが、ふとしたことで真正面から向き合うことになる。 世の中には様々な作品がある。励ましてくれるもの、寄り添ってくれるもの、更に暗い場所へ誘ってくるもの。私が不安になった時に手に取る作品は、これらではない。自分の環境や心情とは全く関係ないところで、激しい感情を謳っているものを選ぶ。 私を観客にし
ある朝出社すると、後輩の机に見慣れないものがあった。私の部署はフリーアドレス制ではないので、各人の机が趣味のもので飾られていることが多い。後輩は今年入社したばかりなので、ちいかわがぽつんと置いてあるだけだったのだが、その横に新しい住人がいた。芸能人に疎い私でも顔と名前を知っている、某グループのメンバーだ。 「あっ三浦さんおはようございます。気付きました?最近午後眠くなっちゃうから〇〇くんに元気を貰おうと思って〜」 自販機でコーヒーを買ってきたらしい後輩の足取りは、心なしかいつ
私でも出来ると私じゃなくても出来るは同じ Excel、重い 適当に(どちらの意味で?)終わらせて けれど心を守ってたいし 振りばかり上手になって私は花の代わりを待ってる器 地爪って地味な言葉ね 桜色ってなんかおしゃれね そっちにしよう 人生で本気になったことがない レジで会釈が出来たら100点 思い切り笑う或いは泣くことがない日々 鯖はおいしいけれど コンポタが嫌いな人はいないよね 夏になったら忘れちゃうけど モニターを介さずにインターネットの世界を見てみたい、
某月某日 AM9:00 いつものように出勤し、メールのチェックをしていたところ、突然しゃっくりが始まった。私の身体で起こっていることなのだから「始まった」という表現は適切ではない気がするが、自分の意思とは関係なく引き起こされているので、「始まった」としか思えない。とりあえずPCで「しゃっくり 止める 今すぐ」と調べ、出てきた方法を一つずつ実践する。水を飲む、息を止める、ツボを押す、等々。なかなか止まらず焦り始めた頃、テレビ番組で紹介されたらしい「両耳に指を入れて強く押す」と
今年で24歳になる。社会人になって二度目の夏を迎える。後輩に任せられる仕事が増えて、先輩に任せてもらえる仕事も増えて、去年よりも充実しているのを感じる。恋人はいないけれど、家族や友人と楽しい時間を過ごしている。最近の悩みはふくらはぎがむくんでいることで、SNSで見かけたストレッチをさぼりながら続けている。 小学生や中学生や高校生だった頃、何度人生を投げ出そうとしたかわからない。自分が恵まれた環境にいること、それなのにアラームや制服や将来が苦しくて涙が止まらないこと、活字を追
招待状や入学証は届かないまま壊される実家のポスト 赤ペンとばあちゃん以外から手紙こないかなって考えていた 一晩で決意出来るの?デニーズもテレ東もない世界に行くって 魔女に近い制服を着て大学院までついている学校に行く 教室で心の中で唱えても意味がないから忘れた呪文 プリンセスというよりプリンセスがいる世界に憧れていたあの頃 死後よりも遠い世界にいることを信じたままで大人になった ↓初出
世の中の人間は全員私だと思っている。もう少し正確に表現するならば、世の中の人間は全員「私であった可能性のある人間」だと思っている。 例えば今朝電車で隣に座ってた人は、二十年くらい早く生まれて、野球観戦が趣味で、炭酸が飲めていた場合の私。昨日行ったカフェの店員さんは、人前で笑顔で話せて、編み込みが上手で、左利きだった場合の私。とまあこんな具合で、人生の分岐点で選ばなかった(あるいは気付かなかった)方を進んだ人が『他者』であると、なんとなく私は考えている。 と、ここまで書いた
昔から肌と胃腸が荒れやすい。というか常に荒れている。漢方を飲んだりヤクルト1000を飲んだりして、なんとかよくならないかと模索する日々だ(ヤクルト1000を飲むと毎回変な夢を見るので、一旦中断している。詳しくは『ヤクルト1000を飲んで見た夢』をお読みください。CMでした) さて、通勤中の電車(BGM:『ザ・ストレス』/森高千里)でインターネットを彷徨いていたところ、某有名人が「小麦禁止生活」をしているという情報を見かけた。アレルギーではなく自主的に禁止しており、パンや粉物
長らく品薄状態が続いていたヤクルト1000だが、最近は近所のスーパーで安定して見かけるようになった。10本パックもあふれんばかりに売り出されており、ちょうどポイントも貯まっていたので買ってみることにした。いつも世間から周回遅れで流行り物に手を出している気がする。 ヤクルト1000を飲んだその夜、酷く変な夢を見た。私の周りは「夢に色彩がない」とか「図形が浮かんでいるだけ」とか「そもそも夢を見ない」という人が多いのだが、私は逆だ。色彩や五感が現実と同じようにあり、風が吹いたりお
見たことのないスーパーで見たことのあるものを買う 旅が始まる マシュマロを敷き詰めて焼く この町でいちばんあまい朝食にする 花びらを踏みしめながら イメージの通りのことは起こらないから 眠ってるはずの時間に音楽を聞けば私の中のあなたが 覚えてることの一つに友達でなかった頃のきみの微笑み 少しだけ日々を楽しくしたいから1DKにしろいかいじゅう 左手をご覧ください私たち同じ記憶を残しましょうね
車窓から見えるコーポに暮らす夢 自分でつけるピリオドは染み 車窓から見えるコーポに暮らす夢 弱にしたことない扇風機 車窓から見えるコーポに暮らす夢 角を曲がればフリーダイヤル 車窓から見えるコーポに暮らす夢 ストーブよりは賢い私 車窓から見えるコーポに暮らす夢 裸眼で君を見たことがない 車窓から見えるコーポに暮らす夢 機械に敵わないのが誇り 車窓から見えるコーポに暮らす夢 溺れても変わらない心拍数 車窓から見えるコーポに暮らす夢 考えているふりの沈黙 車窓から
ポケットに入れっぱなしの飴玉を舐めてしまったくらいには鬱 どの街を歩いていても吸い殻が落ちてて鳩は二足歩行 会議から戻れば冷めたコーヒーとふせんまみれの資料と 私 九十分制のコメダで立ち直ることに何度も失敗してる 涙だけ足りない私 忘れずにドラッグストアに寄れるとことか マネキンの通りに服を揃えても気付いたら下向いちゃってるし 朝だっていきなり光るわけじゃない 始発のためにドアを開ければ お揃いになってしまったガチャガチャをぶら下げながらゆくサブナード ツーショットらしいツー
幸せかどうかはわからないけれどあなたと歩く小路はきれい アンカーとして走るから棒切れになったバトンも渡してほしい 便利屋を始めたけれどサポートで入ったバンドでそのままデビュー 一人ずつ願いを叶えてあげたのにいつまでも訪れない平和 俯いた人たちばかり街中に誰かのための何かの印 寮からは青い夕焼けお母さん私のとこはまだ大丈夫 視聴率90%を目指しますまずは司会に喋るペンギン
制服で行ける場所には限界があって リュックを前に抱える 文化祭の準備に誰も来なくって後ろの黒板綺麗にしてた 野球部がテレビに出てる同級生って言葉はなんて脆いんだろう あの人が好きなバンドを好きな君を好きな僕。あ、ここで終わりか。 アラームが鳴り続けてる朝がある遠い遠い遠い教室
カーテンを閉めたままLINEを返す パキラの花言葉は「快活」 外国の言葉で何か書かれてる悪口だったとしてもきれいだ 夏の始まりは例えばあなたから届く手紙の一行目とか もう一度オムレツを焼く大切なことが段々わからなくなる アレクサに出来ないことはなくなって例えばあたしにおやすみのキス