
Vol.30 悪しき「定番メニュー」~脱定番メニューの思考法~
行きつけのお店の「定番メニュー」
それは心地良く安心できる存在
なぜなら、期待を裏切らないからだ!
いつものビジュアルのいつもの味。
自分にも「定番メニュー」はあります。
家の近くにある古びたラーメン屋の「味噌ラーメン」
炒めたシャキシャキ野菜がのったコクのある味噌スープと微かに甘みのある太麺のハーモニー
また食べたくなってきた(*´◒`*)
ところで、
あなたは行きつけの店で「定番メニュー」以外を食べることはあるだろうか?
行きつけのラーメン屋の話で例えると、
定番の「味噌ラーメン」ではなく「醬油ラーメン」や「塩ラーメン」はたまた「チャーハン」や「餃子」を注文するといったことだ。
自分のように、通いつめた結果「これだ!」と思ったものを定番化したのであればOKだ。
しかし噂で聞いた、食べログなどのネット情報を参照したとなれば、その店の名物メニューがそのまま自身の「定番メニュー」となってしまうものである。
■「定番メニュー」は思考停止のもと
あなたは行きつけのお店をどれだけ理解しているだろうか?
「定番メニュー」だけが、そのお店のすべてではありません。
お店には通常、多くのメニューが存在します。
多くのメニューがある中、たった一つのメニューでそのお店のすべてが理解できるはずがないのです。
「定番メニュー」を食べた感想はどうか?
「いつもの味」「やっぱり美味しい」
大抵つまらん感想しか出ないもの、同じものを食べてるとコメントも定番化したものになりがちだ。
食事の時間は「貴重な人生のひとコマ」
その時間を有意に過ごせれば、必然的に人生の価値も上がっていくものです。
そのためには、「定番以外のメニュー」も積極的に注文していくべきなのだ。
■「定番以外」を組み入れ思考を回転させろ!
そのお店がなぜ流行っているのか?
「定番メニュー」がなぜ美味いのか?
それを理解するためには、いろんなメニューとの比較が必要である。
自身もいきつけの店で、さまざまなラーメンを食べ比べた結果「味噌ラーメン」へ行き着いた。
味噌ラーメンは味噌のパンチが強く、ベースであるスープの味が分かりにくいので、醤油ラーメンや塩ラーメンを食べれば、魚介や鶏ガラなどそのベースを分析できます。また、麺の種類や太さ見てもその店のこだわりが分かるでしょう。
またチャーハンの出来は、炒め方に左右されるので、店員の技量が分かりやすい料理です。味噌ラーメンでは、炒めた野菜をのせることが多いので、炒め方の技術が味に反映されると言えます。
複数のメニューを比較し分析すると、色んなことが見えてくる!
お店同士で比較するとなお良いでしょう!
「定番メニュー」しか食べない?
それはもったいない。
平凡な人生を過ごしたいのであればそれで構わない。
(○○家の牛丼でも食べていなさい)
だが、これから何かを成し遂げようとしているのであれば、
貴重な「人生のひとコマ」である食事時間に対しても「投資」として捉え、自己研鑽する場とすべきです!!
■「定番以外」は普段の業務にも有効
「定番以外」を組み込むのは、食事のメニューだけに例えた話ではない。
この視点は、皆さんが普段行っている仕事にも極めて有効です。
仕事が固定化し慣れてくると思考はマンネリ化していきます。
「思考の定番化」です。
そして、「思考の定番化」は物事の本質を見抜く能力を衰えさせるのです。
「定番化」した思考は極めて危険
物事を考える場合には、多元的な思考が必要不可欠であり、図の一元的思考のように物事を捉える面積が狭いほど、リスクを正確に認識できず失敗へと繋がる可能性が高まるのです。
子供はいろんな失敗をします。
チャレンジが多いからであって、失敗を通じながらものの見方や思考力を鍛え、その過程で失敗が自然となくなっていくものです。
大人と比べ相対的に失敗は多いが、日々成長がある分「定番化」とは無縁です。
しかし、
大人は意識しないと、すぐに「思考の定番化」が起こります。
それは日常生活や仕事がマンネリ化しているからです。
周りを見渡せば分かるでしょう!
大人は「思考の定番化」が起こらないよう、日常的に新しいものを取り入れていかねばなりません!
(自分は常日頃から意識してます(^_^;))
思考停止の打破!
マンネリ化の打破!
たまには「定番以外のメニュー」も注文してみましょう!!!
ではまた次回(^O^)/